ロシアを拠点に置くサイバーセキュリティのためのソフトウェアやハードウェアの開発企業「Group-IB(グループIB)」社は6日、仮想通貨交換業のセキュリティに関する格付けを発表した。
「Crypto Ins」は、ビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)の2種類の仮想通貨を保険サービスの対象として、スイスの保険会社であるAspis SAがサービスをスタートさせた。このサービスは、個人口座の取引所やウォレットなどに保有しているユーザーの暗号通貨を対象とした保険サービスである。
今回の仮想通貨交換業の格付けで、最も安全である仮想通貨取引所は、今年の4月に本居住者に向けたサービスを今年の6月中にも停止すると発表した「Kraken(クラーケン)」である。
それに対して、最もリスクがある取引所として世界の取引高ランキング5位に位置する「OKEx」をはじめ、「Huobi Pro」や、今年初めに仮想通貨NEMをハッキングされた取引所「CoinCheck」と発表された。
この格付けの基準は、技術的なセキュリティレベル、主要ストレージの信頼性、パスワード、各取引所が提供する顧客の個人データなどの基準を考慮して決定されており、個人のリスクマネジメントシステムの品質と、保有している顧客(KYC)やアンチマネーロンダリング(AML)の手順を厳格に審査している。
また、最もリスクのある仮想通貨取引所として3社が発表されたが、これらの分析により最も安全性が低い取引所として「YoBit」が挙げられていたようだ。しかし、この発表が行われる際に「CryptoIns」の交換リストから削除されているようだ。