KaikoがシリーズB資金調達額を1億1,000万ドルに拡大
デジタル資産データプロバイダーであるKaiko(カイコ)は、S&P Globalが主導する戦略的投資ラウンドにより、シリーズBの資金調達総額を1億1,000万ドル(約170億円)へと大幅に拡大させたことが明らかになった。
伝統金融とデジタル資産の融合が進む中、機関投資家からの厚い信頼と市場における高い期待値が浮き彫りとなっている。今回の資金調達ラウンドには、金融業界やテクノロジー分野を牽引する多数のグローバル企業が名を連ねている点にも注目が集まっている。
新規・主要参加企業:
BNP Paribas、Bpifrance、Broadridge、Canton Foundation、Coinbase Ventures、DRW Venture Capital、Nasdaq Ventures、Royal Bank of Canada、Stellar、Susquehanna Private Equity Investmentsなど
継続的な支援:
Anthemis、Point Nine、Revaiaといった既存株主も追加出資を実施
2014年の設立以来、Kaikoは暗号資産取引所、分散型プラットフォーム、ブロックチェーンネットワークなどを網羅する包括的な市場データを提供してきた。ヒストリカルデータ(※過去の価格、取引量、売買単位などの値動きに関する時系列データの記録)やリアルタイムフィード、価格ベンチマーク、流動性指標など多彩なサービスを展開し、現在では150以上の取引所やプロトコルをカバーしている。
トークン化市場の加速と24時間市場への対応
今回の調達資金は、Kaikoの中核事業である市場データサービスの強化に加え、トークン化された資本市場向けのインフラ拡充に重点的に投じられる予定だ。
近年、T-Bills(短期国債)、MMF(マネー・マーケット・ファンド)、株式、債券といった伝統的な金融商品において、ブロックチェーンを活用したトークン化の動きが急速に加速。伝統的な市場と異なり、24時間365日体制で稼働するデジタル資産市場においては、あらゆる時間帯で一貫した信頼性の高い価格評価やコンプライアンス対応データが不可欠となっている。
買収と業界連携による信頼の基盤の構築
Kaikoは、オンチェーン上の金融活動を標準化されたオフチェーンデータへ変換する独自のシステムを構築してきた。
戦略的な買収と提携:
暗号資産インフラプロバイダーであるComethや米国のAmberdataの買収、さらにS&P Dow Jones Indicesとの共同ブランドによるインデックス立ち上げなどを通じて、欧米市場における技術力と規制対応力を着実に高めている。
業界ワーキンググループの設立:
新規参画した戦略的パートナー企業群とともに同グループを立ち上げ、トークン化された金融商品に必要なデータ標準やインフラストラクチャーの整備にも取り組んでいく方針だ。
伝統金融とブロックチェーンを接続する信頼の基盤=トラスト・レイヤーとして、Kaikoの果たすべき役割は今後さらに重要性を増していく見通しだ。























