UAE、国家デジタルIDプラットフォームの基盤にアバランチ(Avalanche)を採用

UAEはUAEPASSブロックチェーンインフラにAvalancheを導入へ

UAEアラブ首長国連邦は、同国の国家デジタルIDプラットフォーム「UAEPASS(UAEパス)」を支えるブロックチェーンインフラとして、Avalanche(アバランチ)を導入することを発表した。

日本語訳:
UAEは、1,200万人以上が利用する国家デジタルIDインフラストラクチャーの基盤としてAvalancheを使用しています。UAE PASSは、UAEの国家デジタルIDシステムです。市民、居住者、訪問者が…

これにより、1,250万人以上のユーザーが利用するプラットフォームの機能が大幅に強化されることとなる。今回の取り組みは、政府レベルでのブロックチェーン活用事例としても類を見ない最大級のものとして注目を集めている。

UAE TDRA(電気通信・デジタル政府規制庁)は、コンサルティング会社のDeca4(デカ4)およびAva Labs(アバラボ)と提携し、UAEPASSへのAvalanche技術の統合を推進する。UAEPASSは、市民や居住者、さらには訪問者を含む1,250万人以上に利用されている国家デジタルIDプラットフォームである。現在、350を超える政府機関や民間企業が提供する1万5,000以上のサービスへのアクセスを可能にしている。

そのプラットフォーム内において重要な役割を担うのがDigital Vault(デジタル・ボルト)機能だ。この機能により、ユーザーは検証済みの政府発行書類を安全に保管し、必要に応じて請求や共有ができる。今回のアップグレードにより、書類の検証作業がより容易になり、手作業による確認プロセスの削減につながることが期待されている。

専用のAvalanche L1による安全性と制御の向上

今回の移行において、UAEは一般的な共有ブロックチェーンではなく、専用のAvalanche L1(レイヤー1)上でシステムを運用する選択をした。

この専用ネットワーク構成を採用することで、他のトラフィックと処理能力を共有することなく、ネットワークへのアクセスや構成、権限の詳細な制御を政府側が自ら行うことが可能になる。

個人文書の内容そのものはブロックチェーン上に直接保存されず、暗号技術を用いた記録(レコード)によってその完全性が担保される。これにより、プライバシーを保護しながら、営業許可証や学歴証明書などの真正性を瞬時に検証できる仕組みが構築されている。Ava Labsの幹部は、デジタルアイデンティティこそが現実世界規模で確実に機能しなければならない技術の好例であると強調している。

各機関の役割分担と今後の展望

プロジェクトの円滑な進行に向けて、各組織による明確な役割分担がなされている。TDRAがサービス全体およびデジタル政府システム内での位置づけを監督し、Deca4が現地の導入・実装や移行プロセスを主導、そしてAva LabsがAvalancheのインフラと技術的専門知識を提供する体制となっている。

これまでにも、カリフォルニアのDMV(車両管理局)が車両所有権情報のデジタル化に独自のAvalanche L1を活用するなど、行政分野での導入事例は存在。今回のUAEにおける大規模な統合は、米国外の公共デジタルインフラストラクチャーにおいて、Avalancheの技術が実社会の基盤として広く浸透していく契機になると見られている。

 

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