ペイパルはXoomでの国際送金にPYUSD を可能に
米国の大手決済サービス企業ペイパル(PayPal)は2024年4月4日(木曜日)、電子資金転送および送金プロバイダーXoomのユーザーが国境を越えた取引をするために同社のステーブルコインPYUSDを利用できるようになった事を明らかにした。
同日から、この機能は米国のユーザーも利用できるようになり、世界約160カ国の受益者にPYUSDを送金できるようになった。同社の国境を越えた送金プラットフォームXoomがPYUSDの国際送金は基本的に、XoomはPayPalの国境を越えた支払いのゲートウェイとして機能するとのこと。また、米国ユーザーは、PayPal仮想通貨ハブで利用可能なPYUSDを保持している必要があり、Xoom経由で転送可能とのこと。さらに、米ドル以外の通貨で処理される取引には、通貨換算スプレッドを含む取引為替レートが適用されるという。PayPalのホセ・フェルナンデス・ダ・ポンテ(Jose Fernandez da Ponte)ブロックチェーンおよび暗号資産担当副社長のは次のように述べている。
PYUSDを市場に出すと決めた際、達成したい目標が2つあり、ユーザーの信頼を最大化する安定した価値を持つものを作成すること、商取引や決済に実用性を確保することです。米国のXoomユーザーがPYUSDを使用して国境を越えた送金に資金を提供できるようにすることは、仮想通貨の主流の採用を促進すると同時に、友人や家族に低コストで安全に送金する簡単な方法を提供するという私たちの目標に基づいています。
PYUSDの時価総額は米ドルペッグと比較するとかなり小さい
このアップデートは、リップル(Ripple)がステーブルコイン市場の激戦区に参入すると宣言した直後に行われている。
PYUSDは、ステーブルコインの主要な競合他社が見ていた供給量の拡大とは対照的に、先月供給量の減少を経験。過去30日間の Coingecko(コインゲッコー)のデータは、PYUSDの供給が18.8%減少したことを示している。現在、PYUSDの時価総額は1億 9,000 万ドル(約287.6億円)で、テザー(Tether/USDT)やUSDコイン(USDCoin/USDC)など、米ドル固定の大手と比較するとかなり小さいものとなっている。