米国議員、フェイスブックのリブラを「ドルと競争させることはできない」と発言|CNBCインタビュー
フェイスブックが6月18日に発表した仮想通貨「Libra(リブラ)」について、賛否両論の意見が飛び交うなか、フェイスブックに対して反対的な意見を述べているアメリカ下院金融委員会のMaxine Waters委員長が再び、「Libra(リブラ)」を痛烈に批判した。
今回、Maxine Waters委員長は米国メディアCNBCのインタビューにて対して「フェイスブックのリブラは、ドルと競争させることはできない」と発言し、以前から批判していた意見を曲げることはなかった。
「私たちは消費者を守らなければなりません。私たちは、彼らがすべての仲間と一緒にスイスに行ってドルと競争することを許可することはできません。」
Maxine Waters委員長は前回も同様に、フェイスブックのリブラに対して、トークンの開発を停止することを求めており、その理由として「フェイスブックのデータの安全性が低く、そのような問題を抱えたまま仮想通貨市場に参入することは様々なリスクがあり、規制当局はすぐに対応を図るべきだと感じた。」と発言している。
実際にフェイスブックは昨年9月、プロフィールのプレビュー機能に関する脆弱性を突かれ、悪意あるハッカーから5000万人分の個人情報を盗まれたことが明らかになったのだ。Maxine Waters委員長はこの個人情報に対する対応が不十分であることから、フェイスブックに対して反対的な意見と態度を示しているという。
フェイスブックのリブラについては、世界各国の仮想通貨に関連する人々のみではなく、一般の人々も興味を示している。米上院銀行委員会はすでにフェイスブックのリブラに対する公聴会を「7月16日」に予定しており、この日の内容によってさらなる市場の反応に変化が起きるであろう。