仮想通貨取引所クラーケン、XRP取引を一時停止
サンフランシスコを拠点とする仮想通貨取引所であるKraken(クラーケン)は、2021年1月30日から米国居住者のXRP取引を一時停止することを発表した。
仮想通貨取引所クラーケンは、リップルがSECに訴訟を受けていることを鑑みて、2021年1月15日にXRPの取引一時停止を発表。米国のユーザーは、30日以降もXRPを入金または出金することはできるとのことだが、取引に関しては一切できなくなる。
しかし、XRP取引サービスの一時停止が適用されるのは米国のユーザーのみとなっており、日本のクラーケンユーザーは引き続きXRPの取引が可能であるとのことで、クラーケンはアナウンスで、「2021年1月30日にいつでもこのプロセスの実施を開始する可能性があるため、すべての米国の顧客はその日より前にポジションを解決することを強くお勧めします」と述べている。
クラーケンは、XRPの取り扱いを継続するかどうかについて、SECの提出に関する状況を監視しており、新しい進展に応じて適応するという。というのも、Ripple Labsは、CEOのBradGarlinghouse氏とエグゼクティブチェアマンのChrisLarsen氏が、XRPの販売における役割を理由に、12月に米国証券取引委員会から訴訟を受けていることが影響している。
実際、XRPの価格はSECの発表以来約半分に下がっており、それまで0.60ドルにまで値上がりを見せていたが、現在約0.28ドルまで値下がりしている。今回のクラーケンの発表により、XRPの価格に影響があることが懸念されているが、実際に取引が停止される30日近辺に大きな影響があるのではないかとも予想されている。
また、Binance.US、Coinbase、Bitstampなど、他の取引所はすでにXRP取引を一時停止することを発表しており、今後ますます多くの取引所がXRPの取引を停止する可能性があるだろう。