フランス内務大臣が誘拐未遂事件を受け仮想通貨企業と面会へ
Paymium(ペイミアム)共同創業者の家族を狙った誘拐未遂事件を受け、フランスの内務大臣は、高まるセキュリティ上の懸念に対処するため、仮想通貨の専門家と面会する予定と報じられている。
5月14日のFrance24の報道によると、フランスの仮想通貨取引所ペイミアムの共同創業者兼CEO(最高経営責任者)であるピエール・ノワザ(Pierre Noizat)氏の娘と孫が誘拐されそうになった事件を受け、ブルーノ・リテールロー(Bruno Retailleau)内務大臣は仮想通貨の専門家と面会する予定だ。
多くのテクノロジー主導型経済と同様に、フランスも世界の仮想通貨ハブを目指して努力。今事件を受け、フランス政府は仮想通貨富裕層の保護に断固たる措置を講じている。しかし、近年、仮想通貨億万長者を狙った犯罪が増加しており、コミュニティにとって安全な避難場所としての評判を損なっている。
Paymium誘拐未遂事件は、今年フランスで仮想通貨億万長者を狙った3件目の事件で、米国メディアPolitico(ポリティコ)は、Ledger(レジャー)共同創業者のデビッド・バランド(David Balland)氏が今年1月に誘拐されたと報道。さらに別の事件では、今月初めに別の仮想通貨起業家の父親が誘拐されており、仮想通貨コミュニティを狙った同様の誘拐未遂事件も、世界中で報告されている。
フランス内務大臣、安全対策で対応
今回の誘拐事件を受けて、同内務大臣は法執行機関と仮想通貨起業家との緊急会議を招集。
同内務大臣はフランスメディアに対して次のように述べている。
フランスには数人の仮想通貨起業家がいますが、彼らをボーヴォー(フランス内務省)に招集し、彼らの安全確保に協力し、リスクを認識してもらい、彼らを守るための対策を共同で講じます。私たちは共同で彼らを守るための対策を講じなければなりません。
報道によると、ダルマナン内務大臣は地方警察署長に対し、多額のデジタル資産を運用するリスクの高い仮想通貨投資家を優先的に特定し、保護するよう指示したとのことだ。