中国金融当局の部門長に、元中国人民銀行幹部が就任の可能性

中国金融当局の部門長に、元中国人民銀行幹部が就任の可能性

水曜日の財経によると、中国金融当局は中国証券監督管理委員会は技術規制局の新設にあたって、中国の中央銀行デジタル通貨イニシアチブの元長であるヤオ氏を社内報で新しい部門長に任命したことを明らかにした。

ヤオ氏の任命については、中国人民銀行のデジタル通貨であるCBDCの開発における貢献および金融技術や、特にブロックチェーンに対する深い見識がその理由のようだ。

新しく設立された部門は、より高度な技術を中国の証券市場の規制に統合し、より包括的で正確なデータ分析を可能にすることを目的として設立されたとのこと。

ヤオ氏は長年、中央銀行のデジタル通貨研究所を率いており、中国のCBDCテクノロジーに関連する特許出願の単独著者または共著者としても知られている。

また、2017年にCoinDeskに対して中央銀行デジタル通貨がどのように流通し、既存の銀行口座と共存していくのかという自身の考えについて明らかにしており、現在のシステムはそのアイデアに非常に似たものであるようだ。

ヤオ氏はブロックチェーンに対してとても肯定的なスタンスをとっている一方で、ブロックチェーンが未来の金融インフラになるためにはリスクについても解決する必要があると発言している。

中国のCBDCへのヤオ氏の貢献は、2016年に中国人民銀行のXiaochuan Zhou氏の国家デジタル通貨についての発言によって明らかにされた。

現在、ヤオ氏は2018年10月に中国人民銀行を離れているが、中国証券監督管理委員会での新しい役割により、中国の金融市場の規制分野への復帰を果たすことになった。

中国はCBDCの発行に向けてブロックチェーンに見識の深いヤオ氏を迎え、既存の金融システムとの共存という課題に取り組んでいるようだ。