MoonPayが米国でCash App Payを統合!5,900万人へ仮想通貨の購入選択肢を拡大

MoonPayが米でCash App Payを統合

暗号資産決済インフラ大手のMoonPay(ムーンペイ)は、米国市場における新たな決済ソリューションとして「Cash App Pay」の統合を発表した。

ジャック・ドーシー(Jack Dorsey)氏が率いるBlock社の金融アプリ「Cash App」は、2026年6月時点で5,900万人のアクティブユーザーを保持している。今回の連携により、米国の巨大なユーザー層が使い慣れたアプリ残高のまま、多種多様なデジタル資産へアクセスできる環境が整った。

Cash App Pay統合の概要とユーザー体験の向上

今回の統合により、対象となる米国のユーザーは外部サービス間での資金移動や再ログインをすることなく、Cash Appの残高をそのまま取引資金として利用可能になる。

これまでCash App本体で扱える暗号資産はビットコイン(Bitcoin/BTC)やUSDコイン(USDCoin/USDC)などに限られていたが、MoonPayの決済網を経由することで、イーサリアム(Ethereum/ETH)やソラナ(Solana/SOL)、リップル(Ripple/XRP)、テザー(Tether/USDT)といった幅広い銘柄の購入が可能になった。

この機能はMoonPayの直接決済画面だけでなく、主要なセルフカストディウォレットや関連アプリを含む10社の提携プラットフォームでも同時に展開される。

主な連携パートナー(一部)

MetaMask
Trust Wallet
Ledger
Uniswap
Bitcoin.com
BitPay

これにより、各サードパーティ側で個別に複雑な決済フローを構築することなく、スムーズな購入体験が提供される。

個人向け決済手段の拡充とコンプライアンス基盤

MoonPayはこれまでにもPayPal(ペイパル)やVenmo(ベンモ)といった大手決済プラットフォームとの接続を順次進めてきた。

Cash App Payの追加は、同社が推進する「法定通貨と暗号資産の架け橋(オンランプ)」戦略をさらに強固にするものである。

また、同社は規制遵守(コンプライアンス)にも注力しており、米・ニューヨーク州金融サービス局(NYDFS)からのBitLicenseおよび限定目的信託認可を取得しているほか、欧州においてもオランダを通じてEU(欧州連合)のMiCA(暗号資産市場)規制の認可を獲得。強固な法令遵守の基盤があるからこそ、大手決済サービスとの継続的な連携が実現している。

機関投資家向け事業とAI分野への積極的な拡大

2026年のMoonPayは、単なる個人向けの暗号資産購入インフラにとどまらず、機関投資家向けサービスや先進技術への領域拡大を加速させている。

機関投資家向けインフラの強化

Sodotの買収(4月): マルチパーティ計算(MPC)による鍵管理技術を獲得し、機関投資家向け事業のセキュリティ基盤を構築。
DFlowの買収(5月): Solanaの取引インフラを取り込み、機関投資家向け執行プラットフォーム「MoonPay Trade」を立ち上げ。
Franklin Templetonとの連携(6月): トークン化ファンド(BENJI)とステーブルコインの統合を実施。
Glideの買収(7月): クロスチェーン接続技術を強化。

AIと暗号資産決済の融合「PayBox」

さらに同月、AI(人工知能)アシスタントとの連動機能を備えたノンカストディアル型決済ツール「PayBox」をリリースした。

ユーザーはChatGPTやClaudeといった対話型AIに対し、指示を出すだけで暗号資産の購入やDeFiへの預け入れ準備を行わせることができる。Sodot社の分散鍵管理技術を応用することで、AIやMoonPay側に完全な秘密鍵が渡るのを防ぎ、ユーザー自身が最終的な取引承認権限(パスキー確認等)を保持したまま安全に利用できる仕組みを構築している。

今後の展望

個人向けにはCash Appとの連携で圧倒的な利便性とユーザー基盤を獲得し、裏側では機関投資家向けインフラやAI技術の開発を推し進めるMoonPay。従来の「オンランプ業者」という枠組みを超え、次世代の総合金融プラットフォームとしてのポジションを確固たるものにしている。

 

ABOUTこの記事をかいた人

NEXT MONEY運営です。 「話題性・独自性・健全性」をモットーに情報発信しています。 読者の皆様が本当に望んでいる情報を 日々リサーチし「痒いところに手が届く」 そんなメディアを目指しています。