元LAPD警官がビットコイン強奪罪で終身刑
元ロサンゼルス市警(LAPD)警官のエリック・ヘイラム(Eric Halem)被告に対し、10代の若者を脅迫して約35万ドル(約5,500万円)相当のビットコイン(Bitcoin/BTC)を強奪したとして、終身刑および懲役15年の判決が言い渡された。
LAPD once called him a solid cop. Now, Eric Halem is accused of kidnapping, robbery — and laundering money through his businesses.https://t.co/fAPIXvTy3G
— Los Angeles Times (@latimes) August 29, 2025
かつてロサンゼルス市警は彼を「頼れる警官」と評していた。しかし今、エリック・ハレムは誘拐、強盗、そして自身の事業を通じた資金洗浄の容疑で告発されている。
今回の判決は、近年相次ぐ暗号資産を標的とした暴力犯罪の中でも、特に重い量刑となった。
警察官を騙った悪質な住居侵入と手口
事件が起きたのは2024年12月。ヘイラム被告と3人の共犯者は、偽の捜索令状を執行する現職警官を装い、ロサンゼルス・コリアタウンにある高層アパートへ侵入した。
被告らは警察のロゴ入りベストを着用し、LAPD支給品を含む手錠で17歳の被害者男性とその交際相手を拘束。「ハードドライブを渡さなければ射殺する」と脅迫し、35万ドル相当の暗号資産が保存された端末を奪い取っている。
犯行には被告が経営する高級車レンタル会社の車両や、傍受した警察無線が使われていたことも判明。法廷証言において被害者男性は、奪われたビットコインの一部が自らの詐欺行為で得たものであったと認めている。
裁判所が断罪した極度の強欲
判決を下したロサンゼルス郡上級裁判所のミルドレッド・エスコベド(Mildred Escobedo)判事は、弁護側が訴えた再審請求を「被告に不利な証拠が圧倒的である」として棄却。
元警官という立場を持ちながら犯行におよんだ点や、動機となった「純粋かつ徹底した強欲さ」を厳しく批判し、誘拐と強奪の罪で終身刑を言い渡した。被告は13年間のLAPD勤務を経て2022年に正規職を退職。犯行当時は予備役警官の立場にあったという。判決により、ヘイラム被告は追加の懲役刑を消化したのち、最短7年で仮釈放の申請対象となる。
相次ぐ暗号資産犯罪と被告の余罪
ヘイラム被告には本案以外にも、ベントレーを用いた保険金詐欺のほか、別の暗号資産保有者を狙った住居侵入・強盗事件など複数の容疑がかけられており、現在も捜査・手続きが進行中だ。
米国では近年、物理的な暴力や侵入によって直接デジタル資産を脅し取る事件が激増しており、各地で大規模なグループが摘発されています。今回の厳罰は、実体を持たない暗号資産を狙った凶悪犯罪に対する強い警告を提示するものとなった。
























