XRP Ledger v3.3.0アップデート:グローバルノードネットワークの立ち上げと6つの新機能

XRP Ledger v3.3.0で得られる6つの新機能

暗号資産・分散型台帳のXRP Ledger(XRPL)において、ここ最近で最大規模となる大型アップデート「v3.3.0」の実施が目前に迫っている。

日本語訳:
開発者やユーザーが独自のノードを運用することなく、より多くのパブリックなXRP Ledgerインフラストラクチャーを利用できるようにしました。@ ankrはこの目的のために、グローバルに分散されたXRPLノードRPCインフラストラクチャーと、監視およびデータ用のウェブサイトxrpl-rpc.comをセットアップしました。完全な履歴へのアクセスは後日利用可能になります。
今回のアップグレードに合わせ、開発インフラの強化と実用性を高める新機能の導入が同時に進められている。メインネットの更新に先立ち、XRP Ledger FoundationはブロックチェーンインフラプロバイダーのAnkr(アンカー)との提携を発表。これにより、アムステルダム、サンフランシスコ、シンガポール、ニューヨークなど世界各地に分散されたパブリックノード環境が構築された。

これまでXRPLを利用する開発者やユーザーは自前でノードを構築・維持する必要があったが、今後はAPI(JSON-RPCエンドポイント)経由で世界中の最適ノードへ自動ルーティング接続できるようになる。ネットワークの健全性やレスポンス速度をモニタリングできるポータルも提供され、XRPL上でのアプリ開発やアクセスが一段と容易になった。

v3.3.0で導入される主要な機能

今回のアップデートでは、主に機関投資家の参入促進や一般ユーザーの使い勝手改善(UI/UX向上)を目的とした機能拡張が行われる。

Krippenreiter『XRPL’s Massive v3.3.0 Update: What It Actually Means For You(日本語訳:XRPLの大規模アップデート「v3.3.0」:あなたにとっての本当の意味とは)』より動画引用

※動画は全編えいっごで放映されており、日本語訳が必要な場合は、画面右下に表示されている「字幕」アイコンをクリック。次に、右隣に表示されている「設定」アイコンをクリックし、表示されたメニューの中から、「字幕」⇒「自動翻訳」⇒「日本語」の順に設定することで、大まかな日本語訳が表示されます。


Batch(バッチ処理)
最大8つのトランザクションをまとめて処理する機能だ。「全実行か全キャンセルか」を保証するアトミック決済(不可分決済)が可能となり、資産と資金を同時に安全へ引き渡す「DvP(受渡対価決済)」の実現や、個人向けアプリでの収益化モデル構築に寄与する。


Permission Delegation(権限委譲)
マスター権限を保持したまま、特定のトランザクション実行権のみを第三者へ委譲できる仕組み。例えば、リップル(Ripple)社が提携銀行に自社ステーブルコインRLUSDの発行運用をサポートさせるなど、安全なオペレーションの自動化・分散化が可能になる。


Sponsor(手数料・準備金の肩代わり)
通常、XRPLで口座を開設・利用するには一定量のXRPを準備金としてロックする必要がある。この機能により、事業者側が顧客の準備金コストや手数料を負担できるようになるため、新規ユーザーは暗号資産特有の仕組みを意識することなくサービスを利用できる。


Confidential Transfers(機密送金)
現実資産のトークン化に使われるMPT(多目的トークン)の保有残高や送金額を非表示にするプライバシー機能だ。ゼロ知識証明を活用しており、必要に応じてコンプライアンス情報のみを選択的に開示することも可能だ(※XRP本体やNFTの残高は対象外)。


Dynamic MPT(動的MPT)
トークン発行後であっても、発行体が特定の属性やパラメータを柔軟に変更できるようにする拡張機能。


Fix Cleanup(システム最適化)
セキュリティの強化やコードのクリーンアップなど、ソフトウェア全体の安定性を向上させる内部的な修正パッケージだ。

今後の展望

一連の機能拡張により、XRPLは単なる送金ネットワークから、エンタープライズ領域における「トークン化資産の取引・決済基盤」へと大きな進化を遂げようとしている。なお、これらの新機能はネットワークを支えるバリデータ(検証者)による合意・承認を経て順次メインネットで有効化される予定だ。

 

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