Aave、6つのチェーンから撤退し50資産を廃止提案
主要DeFi(分散型金融)プロトコルのAave(アーベ)は、運用・技術面におけるリスク軽減を目的とした大規模な見直し案を発表した。
After a comprehensive review, Aave is deprecating 50 low adoption asset reserves across multiple deployments.
In addition, Aave is orderly winding down deployments on Sonic, Scroll, zkSync, Metis, Soneium, and Aptos, covering another 25 asset reserves.
As part of this process,…
— Stani (@StaniKulechov) July 30, 2026
包括的な見直しの結果、Aaveは複数の展開にわたる利用率の低い50の資産準備金を廃止します。さらに、AaveはSonic、Scroll、zkSync、Metis、Soneium、およびAptosの展開を段階的に縮小し、さらに…
創設者のスタニ・クレチョフ(Stani Kulechov)氏およびリスク管理会社LlamaRisk(ラマリスク)等の提案によると、利用率が低下した50の資産準備金を廃止するほか、6つのブロックチェーン市場(Sonic、Scroll、zkSync、Metis、Soneium、Aptos)からの段階的撤退を進める方針だ。
この措置により、全体で供給額約9,810万ドル(約157.6億円)、未払い債務約1,560万ドル(約25億円)が影響を受ける見込みで、実施には今後ガバナンスによる承認が必要となる。
利用低迷資産の整理とコスト最適化
提案の背景には、資産維持コストの課題がある。Aaveの各準備金にはオラクル価格の維持、リスク監視、清算インフラの運用といった継続的なリソースが必要だが、一部の資産では取引活動が低下し維持費に見合わない状態となっていた。
今回対象となるのは以下の主要カテゴリーである。
非アクティブ・満期資産: 満期を迎えたPendle Principal Token(PT)21銘柄など(Plasma上の3,220万ドル相当など含む)
重複・廃止予定トークン: ネイティブ版が普及した統合型のブリッジ資産(USDC.e、USDbC)や、発行元が廃止を進めるMaticXなど
その他小規模準備金: Ethereum上のFBTC(1,110万ドル)やeBTC(5,300万ドル)のほか、Arbitrum、Polygon、Avalanche等における利用率の低い資産
収益性が悪化した6つのチェーン市場から閉鎖へ
個別の資産削除に加え、収益が運用コストを下回っている6つのチェーン展開(デプロイメント)の完全終了も組み込まれており、これら6市場を合わせた供給額は1,280万ドル、負債額は410万ドル規模となる。
| チェーン | 現在の供給額(概算) | 主な状況 |
| Sonic | 760万ドル | 直近6カ月で預金が74%減少。四半期収益は5,000ドル未満 |
| Scroll | 220万ドル | 直近6カ月で預金が86%減少。四半期収益は5,000ドル未満 |
| Aptos | 170万ドル | 6カ月で流動性が約94%減少。四半期収益は1,000ドル未満 |
| zkSync | 80万ドル | 預金が88%減少。四半期収益は5,000ドル未満 |
| Metis | 30万ドル | 預金が79%減少。四半期収益は1,000ドル未満 |
| Soneium | 20万ドル | 預金が95%減少。四半期収益は1,000ドル未満 |
ポジション解消に向けた段階的な縮小プロセス
ユーザーの急な清算を防ぐため、Aaveは以下の段階的プロセスで縮小を進める計画だ。
新規取引の凍結: 対象準備金を凍結し、供給・借入上限を最小値に設定(新規の預金や借り入れを停止)。
経済的インセンティブによる回収促進:借入資産の準備金比率を(市場閉鎖対象では原則99%へ)引き上げ、基準借入金利を5%に設定。預金者へのリターンを減らしつつ、利用者に返済と資産引き出しを促す。
最終閉鎖:残存ポジションが小さくなった段階でリアルタイムオラクルを固定価格へ切り替え、市場を完全に停止。
Aaveは今後もプロトコル全体の健全性を保つため、全ネットワークを対象にリスク評価を継続的に実施するとしている。























