取引実行と決済を分けた新たなネットワーク
Ondo Finance(オンド・ファイナンス)は2026年7月27日(月曜日)、高速かつプライベートな取引実行と、ブロックチェーン上での検証可能な決済を組み合わせた実行レイヤーOndo Network(オンド・ネットワーク)を発表した。
Introducing the Ondo Network, the execution layer for open financial markets, and the evolution of our vision for Ondo Chain.
Fast and private like a CEX. Verifiable like a blockchain. Non-custodial in design.
How it works:
→ Enclaves for private, high-speed execution
→… pic.twitter.com/EQZkX2OWF3— Ondo Finance (@Ondo) July 27, 2026
オープン金融市場の執行レイヤーであるOndo Networkと、Ondo Chainのビジョンの進化をご紹介します。CEXのように高速かつ…
同ネットワークはすでに稼働しており、最初のアプリケーションとして、株式や商品に連動する無期限先物取引プラットフォームOndo Perps(オンド・パープス)を支えている。
Ondo Chain構想を実行レイヤーへ転換
Ondo Networkは、以前発表されていたレイヤー1ブロックチェーンOndo Chain(オンド・チェーン)の構想を発展させたものだ。Ondo Financeは、Ondo ChainとOndo Networkを並行して運用する予定はないとしている。
同社は、Ondo Perpsの開発や利用者へのヒアリングを通じて、オンチェーン取引がCEX(中央集権型取引所)と競争する際の大きな壁は、資産移転の決済能力ではなく、取引の実行速度とプライバシーにあると判断した。
従来のブロックチェーンでは、取引の実行、検証、決済を同じ公開台帳上で処理する。透明性や永続的な記録を確保できる一方、注文フローや保有ポジションが公開されやすく、取引のマッチングや証拠金計算、清算などに時間がかかる場合がある。
そこでOndo Networkでは、取引実行と決済を分離した。取引はオフチェーンのセキュアなハードウェアエンクレーブ内で処理し、資産移転はパブリックブロックチェーン上で決済する。現在はイーサリアム(Ethereum)を利用しており、今後はほかのパブリックブロックチェーンにも対応する予定だ。
承認済みコードだけを動かす仕組み
ネットワーク上のアプリケーションは、TEE(トラステッド実行環境)とも呼ばれる、ハードウェアで隔離されたエンクレーブ内で動作する。注文フローや未決済ポジションを公開せずに処理できるため、CEXに近い低遅延での取引実行が可能になるという。
分散型の認証者グループは、エンクレーブ内で承認済みのコードだけが動作しているかを検証する。アプリケーションに必要な鍵も複数の認証者に分割して保持されるため、単一のオペレーターが承認されていないコードを実行したり、完全な鍵を再構築したり、ユーザー資産を独自に移転したりすることはできない。
処理後には、すべてのコア状態遷移を記録した暗号署名付きログが生成される。監査人や取引相手はこのログを確認することで、処理が承認済みコードのルールに従って行われたかを検証できる。
Ondo Financeは、今後の発展に向けた方向性として、認証者や外部監視者の拡大、決済状態のオンチェーン記録、追加の暗号学的証明、PoS(プルーフ・オブ・ステーク)型のセキュリティモデルなどを挙げている。
Ondo Perpsでは、トークン化された実物資産を担保として、株式や商品に連動する無期限先物を24時間取引できる。Ondo Networkは無期限先物に限らず、スポット市場や融資、仕組み商品、決済システムなどへの活用も想定されている。
























