エミレーツ航空がCrypto.comを通じて暗号通貨決済を導入—UAE拠点でビットコイン等の利用が可能に

エミレーツ航空が暗号通貨決済を導入

ドバイを拠点とするエミレーツ航空は、大手暗号資産取引所Crypto.com(クリプトドットコム)と連携し、ビットコインをはじめとするデジタル資産による決済サービスの提供を開始した。

2022年に構想が浮上し、2025年7月の基本合意から約1年の開発期間を経て実現した本施策により、同社は世界の航空会社として4例目となる暗号資産決済の導入企業となった。

導入の背景と利用者のターゲット

今回のサービス導入は、スマートフォンで金融管理や旅行手配を行う若年層やデジタルネイティブ層の需要増加に対応するものだ。

エミレーツ航空のアドナン・カジム(Adnan Kazim)CCO(副社長兼最高商務責任者)は、変化する消費者のライフスタイルに合わせた決済の選択肢拡大を強調している。また、Crypto.comのエリック・アンツィアーニ(Eric Anziani)COO(社長兼最高執行責任者)も、本連携を同社の決済プラットフォーム拡大における重要なマイルストーンとして評価している。

決済の仕組みと利用手順

当面の対象者はUAE(アラブ首長国連邦)在住の利用者に限定され、自国通貨UAEディルハム(通貨コード:AED)建ての予約で利用可能だ。

利用手順:公式サイトやアプリでのチェックアウト時に「Crypto.com Pay」を選択し、スマートフォンのウォレットアプリ認証やデスクトップ画面のQRコード読み取りを行うことで、即座に予約とeチケットの発行が完了する。
清算のプロセス:顧客が送金した暗号資産は、現地法人のForis DAX Middle East FZEを経由し、UAEの法規制に準拠した形でAED(法定通貨またはステーブルコイン)に換算された上でエミレーツ航空へ支払われる。

UAEの国家戦略「D33」との連動

この取り組みは、UAE中央銀行からライセンスを受けた決済基盤を活用して提供される。

ドバイが掲げる「D33 Economic Agenda (D33経済アジェンダ)」では、2026年末までに官民の全金融取引の90%をデジタル化する目標を定めており、今回の航空決済の対応も国家規模のキャッシュレス推進施策の一環として位置づけられている。

 

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