Polygonが暗号資産Coinmeを買収、統合支援に向けた人員削減を実施

ポリゴン(Polygon)が暗号資産Coinmeを買収と人員削減を実施

Polygon Labsは、暗号資産決済および取引プラットフォームを展開するCoinmeの買収完了が最終段階に入ったことに伴い、新たな人員削減の実施を発表した。

今回の措置は、従来の“ブロックチェーンの基盤開発企業”から“ブロックチェーンを活用した決済企業”へと事業の中核をシフトさせるための組織再編の一環だ。同社はこれを通じて業務効率を高め、2027年までの黒字化および財務基盤の強化を目指している。

日本語訳:
私たちはCoinmeの買収完了の最終段階に入っており、そのチームをPolygon Labsに統合します。これは、Polygon Labsが2027年に黒字化できるよう、より広範な合併の一環として組織を…

マーク・ボワロン(Marc Boiron)CEO(最高経営責任者)は自身のXで、今回の人員削減が非常に困難な決断であったことを明かしつつも、「基盤開発を行う組織と、決済事業を行う組織では運営の仕組みが根本的に異なる」と言及。また、新体制へ移行するための不可欠なプロセスであったと説明した。

買収戦略とOpen Money Stackへの統合

Polygon Labsは今年(2026年)1月、Coinme(コインミー)およびスマートウォレットインフラを提供するSequence(シークエンス)の2社を計2億5,000万ドル(約406億円)以上で買収する契約を結んだ。この戦略は、共同創設者のサンディープ・ネイルワル氏が「逆Stripe」戦略と表現するように、本格的なフィンテック企業への転換を目的としたものです。

完全子会社となるCoinmeは、全米48州で送金業ライセンスを保有し、5万拠点以上の小売ネットワークを持つなど、強固な規制対応とキャッシュインフラを誇る。これらの機能は、法定通貨とオンチェーン決済をシームレスにつなぐ決済フレームワーク「Polygon Open Money Stack」の中核として統合され、年間1億ドル(約162.4億円)以上の収益増加が見込まれている。

活発化するネットワーク活動と財務の健全性

今回の人員削減について同社は、経営悪化によるものではないと強調している。

実際、決済事業へのシフトが進む中、Polygonネットワークの利用は急増しており、ステーブルコインの供給量は33億7,000万ドル(約5,473億円)に到達。6月のオンチェーン決済額は過去最高の91億2,000万ドル(約1.5兆円)を記録し、第2四半期の総トランザクション数は前年同期比160%増の7億4,300万件と過去最高を更新している。

一方で、この活発なネットワーク利用はネイティブトークンである「POL」の価格には直結しておらず、トークン価格は2024年3月のピーク時から大幅に下落した水準で推移している。

人員削減の詳細と業界の動向

今回の人員削減で影響を受けた具体的な従業員数は公表されていないが、対象者には退職金や移行支援が提供されている。また、同社では過去数年にわたり段階的な人員削減が行われており、直近でも買収統合に向けた準備として人員整理が実施されていた。

現在、デジタル資産業界全体でも組織再編の動きが広がっており、大手フィンテック企業のRobinhood(ロビンフッド)が従業員の約10%を削減したほか、Web3分野では技術職以外のマーケティングや広報といった職種がコスト削減の対象になりやすい傾向が指摘されている。

Polygon Labsは、今回の再編がネットワークやプロトコル開発を統括するPolygon Foundationとは別個のものであるとし、決済重視の戦略をさらに拡大していく方針だ。

 

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