シタデル証券、Crypto.comに4億ドル出資で企業価値は200億ドルに
暗号資産取引所大手のCrypto.com(クリプトドットコム)は、世界的なマーケットメーカーであるシタデル・セキュリティーズ(シタデル証券)から4億ドル(約649.4億円)の資金調達を実施したと発表した。これにより、同社の企業評価額は200億ドル(約3.25兆円規模)に達した。
Thrilled to announce our first institutional funding round with a $400 million strategic investment from Citadel Securities valuing https://t.co/pFc4Pz8PQj at $20 billion. An incredible milestone 10 years in on our journey and the beginning of a new phase of growth. Grateful to…
— Kris (@kris) July 16, 2026
この度、Citadel Securitiesから4億ドルの戦略的投資を受け、Crypto.comの企業価値が200億ドルと評価されたことを発表できることを大変嬉しく思います。創業…
創業から約10年を迎えるCrypto.comにとって、今回の資金調達は初の機関投資家からの出資受け入れとなる。この動きは、デジタル資産インフラに対する既存金融(TradFi)の信頼性の高まりを示す、象徴的なマイルストーンと言えるだろう。
デジタル資産と伝統的金融の架け橋を構築
新たに確保した資金は、ブロックチェーンを基盤とした証券、デリバティブ、トークン化資産など、多様な金融商品の開発・サービス拡大に充てられる予定だ。Crypto.comのクリス・マルザレク(Kris Marszalek)CEO(最高経営責任者)は、今後の展望について、次のように語った。
伝統金融とデジタル市場が融合する新たな波を捉える、絶好のポジションにいる。
同社はすでにトークン化された米国株やETF(上場投資信託)を導入しているほか、広く普及しているVisa決済サービス、さらにはWeb3スタートアップを支援する5億ドル(約811.8億円)規模のベンチャーキャピタルファンドを運営しており、個人・機関投資家の双方に向けたエコシステムを急速に拡大している。
高まるウォール街のトークン化トレンド
シタデルの社長であるジム・エスポジート(Jim Esposito)氏は、今回の投資について「伝統市場とデジタル資産技術の融合は、市場の効率性を劇的に高める刺激的な進化だ」と述べている。
実際、ウォール街では、ブロックチェーン技術の導入が加速している。
ブラックロック: 分散型取引所(DEX)Uniswapと提携し、自社ファンドのオンチェーン化に着手
ニューヨーク証券取引所(NYSE): 米国株やETFのトークン化取引プラットフォームを開発中
S&P 500: 分散型取引所Hyperliquid上で新たなデリバティブ契約の上場を承認
こうした市場背景が、シタデルの攻めの投資姿勢を後押ししている。
デジタル領域での支配力を強めるシタデル
シタデル・セキュリティーズはこれまでも、暗号資産取引所Kraken(クラーケン)への2億ドル(約324.8億円)の出資や、Ripple(リップル)社の資金調達ラウンドへの参画など、ブロックチェーン領域への布石を打ってきた。
また、2023年には共同設立を支援した暗号資産取引プラットフォームEDX Marketsが、米国銀行システムとの統合に向けて国家信託銀行の認可申請をするなど、その戦略は多角化。今回のCrypto.comへの大型出資により、シタデルはデジタル資産市場における主導権をさらに強める構えだ。
























