ブラジル議員がねずみ講を巡ってバイナンス(Binance)現地トップに召喚状発行

ブラジル議員がバイナンスの現地責任者に召喚状を発行

ブラジル商工会議所のアルフレッド・ガスパール(Alfredo Gaspar)下院議員は、証券規制当局がバイナンス(Binance)のデリバティブ商品提供を調査している間、バイナンスの現地ディレクターであるギリェルメ・ハダド・ナザール(Guilherme Haddad Nazar)氏を召喚した事が分かった。

ガスパール下院議員は招集理由として、バイナンスと国際規制当局との最近の衝突と2つのねずみ講への関与を挙げている。

バイナンスは証言のためにブラジル代表を派遣

同下院議員は、ネズミ講のエバー・オペレーションズ(Ever Operations)とブレイスカンパニー(Braiscompany)がバイナンスを通じて資産を移動させたと述べている。

ブラジルSEC(ブラジル証券取引委員会)も、登録なしでデリバティブを提供したとしてバイナンスを調査している。同要請に応じてバイナンスは、法執行機関に役立つと断言。これは以前、連邦警察がGAS Consultoriaのビットコイン(Bitcoin/BTC)投資計画と同社トップのグライドソン・アカシオ・ドス・サントス(Glaidson Acácio dos Santos)氏を捜査するのに役立ったと述べている。

同社の現地責任者であるギリェルメ・ハダド・ナザール(Guilherme Haddad Nazar)氏は、2022年9月にバイナンスに入社する前はウーバーのブラジル責任者を務めていた人物であり、ブラジル財務大臣フェルナンド・ハダッド(Fernando Haddad)の甥である。

なお、召喚状には6月27日に会合する調査委員会の過半数の賛成を得る必要がある。

バイナンスUS、混合疑惑を否定

バイナンスは米国で規制当局からの法的措置に直面しており、最近ではライセンスに必要な要件を満たしていないとして英国、カナダ、オランダから撤退している。

SEC(米国商品先物取引委員会)は、米国企業に店頭取引デスクへのアクセスを違法に認めたとしてバイナンスを告訴した。SECは、同取引所が顧客の資金を不正に取り扱いながら未登録証券を提供したと発表。一方で、フランスも“加重マネーロンダリング”の疑いでバイナンスを捜査している。

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