投票プロセスを通じてトレジャリー資金が移動
BonkDAO(ボンク・ダオ)で、ガバナンス提案を通じて約2,120万ドル(約34.4億円)相当のBONKトークンが流出した。
BonkDAO was the target of a malicious governance proposal resulting in an estimated $20M worth of BONK tokens being drained from the BonkDAO treasury.
During the investigation, BonkDAO identified the exchange wallets used to purchase BONK ahead of the proposal. BonkDAO is…
— BONK!!! (@bonk_inu) July 6, 2026
攻撃者はハッキングではなくDAO(分散型自律組織)の投票ルールを利用して資金移転を可決させ、同DAOは法執行機関に通報し、資金回収と責任者の特定を進めている。
BIP #76で約4兆4,260億BONKの移転を承認
ミームコイン「BONK」を運営するBonkDAOは、悪意あるガバナンス提案によって、トレジャリー資金が攻撃者とされるトレーダーのウォレットへ移動したと報告した。
問題となった提案は「BIP #76」とされ、「Sowellian BonkDAO」の名称で提出された。提案文には、ガバナンスの改善や資産の収益化、トークンの再構築に関する記述が含まれていたが、実行内容としては、約4兆4,260億BONKトークンを提案者のウォレットへ送金する指示が含まれていた。
オンチェーンデータによると、トレーダーは提案の提出・承認に必要な投票権を得るため、約440万ドル(約7億円)を投じて約8,823億BONKトークンを取得した。取得したトークンはそのまま提案への賛成票に使われ、投票に参加したウォレットはわずか7つだったとされる。
その結果、提案は必要な定足数に達し、99.9%の賛成で可決された。可決後、トレジャリーから提案者のウォレットへ資金移転が自動的に実行された。
低い投票参加率がDAOのリスクを露呈
今回の事案では、スマートコントラクトの脆弱性を突くような一般的なハッキングではなく、DAOの既存ルールが利用された。7日間の投票期間があったものの、提案内容への確認や反対票は限られていた。
送金後には、約400億BONKトークン、約18万8,000ドル(約3,000万円)相当がOKXに送られ、残りのトークンは受取人が管理する別のウォレットに保管されたとされる。BonkDAOは、関係するウォレットを特定し、取引所やブリッジ、Solana Foundationに連絡したほか、法執行機関にも通報した。
同DAOは「資金の回収と責任者の特定」に取り組んでいるが、送金はオンチェーンで実行されており、取り消しは困難とみられる。報道後、BONK価格は約6~7%下落し、一部の取引所ではBONKの出金が停止された。
今回の資金流出は、投票参加率が低いDAOで、一定の資金を持つ参加者が重要提案を通過させ得るリスクを示した。今回の事案を受け、DAO型プロジェクトにおける定足数や投票参加、トレジャリー保護のあり方に改めて注目が集まっている。
























