州規制との対立激化 予測市場巡り連邦主導を強調
ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領が、予測市場プラットフォームに対するCFTC(米商品先物取引委員会)の権限維持を支持した。
米国では、Kalshi(カルシ)やPolymarket(ポリマーケット)などを巡り、州規制と連邦規制の対立が強まっている。トランプ氏は自身のSNS「Truth Social」への投稿で、「CFTCが予測市場に対する独占的な権限を維持することは極めて重要だ」と述べた。さらに、Kalshi、Polymarket、Crypto.com(クリプトドットコム)、Robinhood(ロビンフッド)などの予測市場プラットフォームに対し措置を講じた州当局を批判し、予測市場は新たな金融市場の一部として、州ごとの規制ではなく連邦政府の監督下で発展すべきだと主張した。
現在、複数の州は、予測市場が無許可のギャンブル商品を提供しているとして訴訟や営業停止命令を出している。一方、Kalshiを含む予測市場側は、自社サービスは商品取引法の対象となるデリバティブであり、CFTCのみが規制権限を持つべきだと反論している。
I have some big news to announce… pic.twitter.com/3OBNTaOnIL
— Mike Selig (@ChairmanSelig) February 17, 2026
重大な発表があります…
CFTCのマイク・セリグ(Mike Selig)委員長も、連邦政府が規制する指定契約市場についてはCFTCが排他的管轄権を持つとの立場を示した。CFTCは、ミネソタ州、イリノイ州、ニューヨーク州、アリゾナ州などによる予測市場への措置に対し、専属管轄権を主張している。
仮想通貨政策とも連動 米国主導維持を強調
トランプ氏は今回の問題を、仮想通貨や金融テクノロジーを巡る国際競争とも結び付けている。
同氏は「現在、米国は世界の仮想通貨の中心地だ」と述べたうえで、「他国はこの新しい形の金融市場を狙っているが、われわれはトップの座を維持したい」と主張した。また、予測市場について「これは一大産業であり、われわれはこれを守らなければならない」とも発言している。
一方で、トランプ氏は以前、イラン情勢を巡る賭け市場について質問を受けた際、予測市場に「満足していない」と述べ、慎重な姿勢を示していた。その後、「米国がこれらのプラットフォームを認めなければ取り残される」として立場を軟化させている。なお、トランプ氏の息子であるドナルド・トランプ・ジュニア(Donald Trump Jr.)氏は、Polymarketへの投資に加え、同社の諮問委員会メンバーを務めているほか、Kalshiの顧問も務めていると報じられている。
CFTCは3月、イベント契約の上場や取引を監督し、市場操作防止や市場健全性の要件を確認するための諮問(しもん)チームを設立した。予測市場を巡る規制問題は、州と連邦の管轄争いだけでなく、米国の仮想通貨・金融政策の方向性を示す論点としても注目を集めている。
























