仮想通貨取引所Bitfinex、Ethfinexが、9月2日(17:30)からメンテナンス実施|価格操作の疑惑?
仮想通貨取引所Bitfinex(ビットフィネックス)および、Ethfinex(イーサフィネックス)は本日9月2日、両取引所の親会社でるiFinex(アイフィネックス)のインフラストラクチャと、新しいトレーディング製品の安定性とスケーラビリティを強化するために「17:30(日本時間)」からメンテナンスを実施することを発表した。
今回のメンテナンスは、両取引所が約2〜3時間を目処に、オフライン状態となり、BitfinexとEthfinexの両方のトレーダーおよび投資家は、更新中にウォレット内の仮想通貨取引や、ウォレット表示、アクセスすることができない状態となる。
今回の発表についてBitfinexは、次のように対応するように呼びかけている。
これがトレーダーにとって何を意味するのか。Bitfinexのトレーダーは何もする必要はありません。
・プラットフォームのアップグレード中、すべての資金は安全で影響を受けず、いかなる時点でもリスクにさらされることはありません。
・ダウンタイム中は注文は実行されません。プラットフォームがオンラインに戻ると、すべての未処理の注文は保持され(価格の変動に関係なく)、再開されます。
・ユーザーはダウンタイム中に清算されません。ただし、トレーダーは、この期間中に価格が大幅に変動した場合、プラットフォームが再開されたときに清算のリスクがあることに注意する必要があります。これに合わせて、メンテナンスウィンドウに入る前に、すべてのトレーダーにマージン要件を確認し、オープンマージンポジションの市場変動のリスクを評価するようお願いします。
Bitfinexのメンテナンスが、なぜ注目されるのか?
Bitfinexのメンテナンスは2018年8月22日、メンテナンスを実施し、オフライン状態になったタイミングで、世界各国の仮想通貨取引所ではビットコイン(BTC)などの仮想通貨の価格が急激に上昇。特に取引所Bitfinexでのビットコイン価格が20分間で、6400ドルから6800ドルへと4%も急激に上昇した。
その理由としてBitfinexで、は最大で100倍にもなるレバレッジ取引が可能な取引所であることから、多くのユーザーおよび投資家から「ビットフィネックスでショートポジションを維持している投資家の売り圧を防ぐためではないか」と考えられている。
テザー社との関係性
さらには、取引所BitfinexのCEOと、昨今、裏付け資金や価格操作で問題とされているステーブルコイン「USDT」を発行するテザー社のCEOが同一人物であることから、テザーを操作し、ビットコインを購入および、売却するのではないかと噂されているのだ。
また、テザー社は、裏付けできていないまま発行したステーブルコイン「USDT」を売却し、ドルに変換。その後ビットコインをドルで購入し、価格を引き上げているのではないかという疑惑まで挙がっている。リアルタイムで監視することができない状況の中、仮想通貨市場の価格操作が実施されないことを祈るしかない状況だ。