テザー（Tether）社、XAUTへの1億ドル超の金投資を計画

テザーがXAUTへの1億ドル超の金投資を計画

テザー（Tether）社は、XAUT（テザーゴールド）への支援を強化し、金のサプライチェーン全体における影響力を拡大するため、1億ドル（約146.4億円）超の金鉱投資を計画している。

Correct.
Tether didn't sell any Bitcoin. As Samson says below, it contributed part of its stash into XXI.

While the world continues to get darker, Tether will continue to invest part of its profits into safe assets like Bitcoin, Gold and Land.

Tether is the Stable Company. https://t.co/4KxdeNEsOE

— Paolo Ardoino 🤖 (@paoloardoino) September 7, 2025

USDTステーブルコインの発行元であるテザー社は2025年9月4日、金鉱業界において1億ドル相当の株式を追加購入する新たな契約を締結。同社は複数の相手と協議しており、鉱石採掘から、鉱床を購入してロイヤルティを得る取引会社や金融会社まで、金の生産チェーン全体への投資を目指している。XAUTステーブルコインは、安全性を確保するために、物理的な金に裏付けられたステーブルコインで、XAUTの担保となる相当量の金を保有しており、同ステーブルコインの裏付けを強化している。

同社は以前、金鉱山会社にロイヤルティと金購入の優遇条件と引き換えに資金を提供するElemental Altus（エレメンタル・アルタス）社に8,900万ドル（約130億円）を投資している。今回Elemental Altus社は、EMX社と合併し、事業能力を拡大しした。

テザー社の金鉱業界への参入は懐疑的な見方を招く

この様な積極的かつ野心的な動きにもかかわらず、テザー社の金鉱業界への参入は懐疑的な見方を招いおり、業界関係者は、同社には「戦略がほとんどない」「ただ金が好きなだけ」と指摘している。

同社はTerranova Resources（テラノバ・リソーシズ）社とも協議をしたものの、協議は不調に終わっている。

同社による金への投資は、実物の金準備によるXAUT担保の強化、生産と取引チェーン全体への影響力の拡大、金業界の主要プレーヤーとの金融パートナーシップの構築など、金採掘とステーブルコインの状況を一変させる可能性がある。

ビットコイン売却による金購入うわさを否定

テザー社のパオロ・アルドイノ（Paolo Ardoino）CEO（最高経営責任者）は、同社が保有するビットコインを売却してう金を購入しているという最近のうわさについて、「ビットコインを一切売却していない」と述べ、利益を引き続きBTC、金、土地に配分していると述べている。