ルミス上院議員は延滞したPTRファイリングでビットコイン購入を公開

米国STOCK法に間に合わなかったルミス議員

米国のシンシア・ルミス(Cynthia Lummis)上院議員は最近購入した推定5万ドル(約560万円)と10万ドル(約1,100万円)相当のビットコイン(Bitcoin/BTC)を公開した事が分かった。

ルミス上院議員は、10月7日(木曜日)に提出された定期取引報告書(PTR)の中でこの情報を明らかにしており、PTR記録によると、共和党議員は、同氏が8月16日に上記の仮想通貨を取得したと述べており、同氏が購入した際、BTCは約45,000ドルで取引されていたと述べている。ルミス上院議員は、議会知識の取引停止(STOCK)法に準拠してPTRを提出。さらに、同氏の開示は、45日間の猶予期間(報告期間)の後に行われている。

STOCKとは

米国で施行されたSTOCKとは、インサイダー取引の抑制を目指して制定されたもので、2012年にバラク・オバマ(Barack Obama)大統領の指揮の下で制定されたものである。

STOCK法は、対象となる取引を公開するために、119,550ドル(約1,340万円)以上を稼ぐ同氏などを対象にしており、これらは、商品先物や株式のほか、債券の取得、販売、譲渡を対象としている。そのため、対象となる者は1,000ドルを超える証券の取引を実行する前に届け出が必要となる。さらにこのSTOCKは、必須の45日間の要件から一部の資産を除外し、これらには、投資信託、財務省証券、および拡張インデックスファンド(EIF)が含まれている。これらの資産保有者は、年に1回のみ開示しなければならない。

ルミス上院議員事務所は、誤りが提出の遅れを引き起こしたと断言したうえで、スポークスパーソンが、失効を是正するためにハウス倫理委員会の助けを求めたことを明らかにした。さらに、同氏は問題を解決しており、罰則を受けることはないとのことだ。

ルミス上院議員は仮想通貨と長年の関係を維持

ルミス上院議員の仮想通貨への関与は、ワイオミング州財務省の実権を握っていた時期までさかのぼり、同氏はその役職に就きながら、「優れた価値のある店として役立つ何か」を求めていたと主張している。

ある時、同氏の義理の息子と友人によって、価値のある市場としてビットコインの可能性について同氏に解説し、同氏はこの情報により、BTCを購入したという。その後、BTCは約330ドル(約37,000円)で取引されており、2013年からBTCを購入していたという。2021年7月以前に、計5回に分けてBTCを購入および保持していることを明らかにしている。

同氏の仮想通貨の所有につい、世間から高い関心を集めている。2021年4月に同氏はPTRを提出したが、BTCの保有を除外していたことが判明し、後日、修正したうえで再提出したとのこと。最近、同氏の地元ワイオミング州で、仮想通貨を支援する法律が制定され、これらの規制には、米国の完全な規制下にある銀行が法定紙幣と仮想通貨の両方を扱うことを許可することが含まれている。

なお、ルミス上院議員は、上院議員議会のプレゼンテーション中、ステーブルコインを批判しており、定期的な監査を受けることに加え、現金の完全な裏付けが必要であると主張。他の法定通貨に1:1で固定された仮想通貨が明確な説明責任を欠いていることへの懸念を表明している。

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