ビットコイン・コア(Bitcoin Core)、次期アップグレードでOP_RETURNデータ上限撤廃へ

ビットコイン・コアがOP_RETURNデータ上限撤廃へ

ビットコイン・コア(Bitcoin Core)開発者は、次期リリースで長年のOP_RETURN出力データ上限を撤廃することに合意した。

日本語訳:
Bitcoin Coreは、次期リリースでOP_RETURN制限を撤廃すると発表しました。多くのユーザーは、さまざまな理由からこの変更を望ましくないと考えています。アップグレードを拒否して29.0のままにするか、BitcoinKnotsのような別の実装を使用することもできます。

ビットコイン ウォレットを提供する無料のオープンソースソフトウェアであるビットコイン・コア(Bitcoin Core)開発者のグレッグ・サンダース(Greg Sanders)氏による発表によると、この変更により、80バイトを超えるOP_RETURN出力を含むトランザクションのリレーとマイニングが可能になる。また、今回の変更により、ビットコイントランザクションに追加できる任意のデータ量に制限がなくなる。

トランザクションあたりのOP_RETURN出力数制限も撤廃される。今提案は、Pull Request 32359の一部であり、Chaincode Labsの要請を受けてピーター・トッド(Peter Todd)氏によって開始されたものだ。

OP_RETURNデータ上限撤廃はコミュニティ内での議論に発展

今回の動きは、喜びの声だけではなく、ビットコインブロックチェーンにおけるデータの保存方法を変える動きであることから、コミュニティ上で議論が巻き起こっている。

さらに、当初の80バイト上限は、責任あるオンチェーン行動を促進することを目的としていたがものの、ユーザーがネットワークの効率を損なう可能性のある回避策を発見した事により、現在では時代遅れと見なされており、同氏は次のように述べている。

大容量データの書き込みは、いずれにせよ発生しており、多かれ少なかれ悪質な方法で行われる可能性があります。上限は、それらをより不透明な形式へと誘導し、ネットワークに損害を与えるだけです。この決定は「全会一致ではないものの、幅広い」支持を得ました

Ten31ファンドのマネージングパートナーであるマーティ・ベント氏は次のように主張している。

多くのユーザーは、いくつかの理由から、この変更を望ましくないと考えています。OP_RETURNの問題については現時点でコンセンサスが得られていないという事です。

同氏は、この変更に反対するユーザーに対し、バージョン29.0を使い続けるか、別のノード実装に切り替えるよう促している。さらに、他の批判者の中には、今回の変更によってビットコインの中核となる金融的実用性よりもデータ利用が優先されるのではないかと懸念を表明し、提案の支持者の透明性に疑問を呈している。

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