SharpLink Gamingがイーサリアム保有拡大に向けて2億ドルを調達
SharpLink Gaming(シャープリンク・ゲーミング)は、機関投資家から直接のオファリングで2億ドル(約294.7億円)を調達し、世界最大級のイーサリアム(Ethereum/ETH)準備金保有企業となる可能性がある。
米・ミネソタ州ミネアポリスに本拠を構えるSharpLink Gamingは2025年8月7日(木曜日)、登録型直接募集を通じて、非公開のグローバル機関投資家4社から2億ドルの資金調達を行ったと発表した。
SharpLink Gamingは、ETH保有拡大のため2億ドルを調達。同社は現在、19億ドル(約2,800億円)相当のETHを保有。今回の資金調達により、同社のETH保有額は20億ドル(約2,947億円)を超える見込みで、ビットマインに次ぐ第2位の企業保有者としての地位を固めることになる。
なお、S-3ASRフォームによる有効な発行登録届出書に基づき行われる今回の株式公開は、慣例的な完了条件に従い、2025年8月8日頃に完了する予定とのことだ。
戦略的加速か資金獲得競争か
同社にとって、今回の資金調達のタイミングは決して偶然ではないとみられており、2億ドルの資金調達発表は、同社が8月5日付のSEC提出書類で、83,561ETHを3億400万ドル(約448億円)で取得したことを公表してから48時間後のことである。
同社によると、この資金調達の資金は、最近行われた2回の市場における株式売却によるもので、総額5億4,000万ドル(約795.5億円)を超える。今回の2億ドルの調達は、イーサリアム資金リーダーボードにおけるSharpLinkの上位陣の地位を確固たるものにすることを狙っているようで、ジョセフ・チャロム(Joseph Chalom)CEO(最高経営責任者)は次のように述べている。
SharpLinkは、世界的に認知された機関投資家の皆様にご参加いただき、既存の強力な投資家基盤をさらに強化し、世界をリードするETHトレジャリーとなるという当社の使命をさらに確かなものにできることを誇りに思います。
シャープリンク自身の戦略は、野心こそないものの、スタイルにおいては他とは一線を画している。同社は、イーサリアムを資産獲得と捉えるのではなく、“インフラ予備”と位置付けており、単なる変動の激しい価値の保存手段ではなく、DeFi(分散型金融)のユーティリティ層への長期的な投資である。