SNSツイッターで仮想通貨の無料配布を謳うアカウント15,000個

8月6日、サイバーセキュリティ会社「Duo Security」は、Twitterアカウントやパソコン、スマートフォンなどを指示通りに動かす「Botnet(ボットネット)」の分析を行った結果、最低でも15,000件の詐欺まがいのTwitterアカウントがあることが判明した。

Botnetとは、一般にサイバー犯罪者が悪意のあるプログラムを使用して乗っ取った多数のコンピュータで構成されるネットワークのことである。

仮想通貨での詐欺まがいような事案はTwitter上だけでなく、資金を集めプロジェクトを進めるICO(イニシャルコインオファリング)を謳った詐欺も多数存在する。本来ICOとは、取引所で取引される前に開発者・運営者が仮想通貨で資金調達を行い、ホワイトペーパー(プロジェクトの方針を記載したもの)に沿ってプロジェクトを進めていくものであるが、資金だけ集めた後、音沙汰が無くなるといった事案もある。

ICOでは、仮想通貨が取引所に上場後に数百倍になった仮想通貨も複数多数あり注目を集めているが、必ず価格が上場するものではなく価格が下がり資金を大きく減らしてしまう可能性もある。

運営の見解

運営の椎木

ICOに限らず、AirDropやテレグラムを使ったBotも増えてきています。

騙される人は、仮想通貨に限らず上昇した時の価格の幻想に囚われている人が多い傾向にあります。ICOで取引所上場後に価格が上昇する銘柄は今はほぼないといっていいでしょう。開発側と取引所側の調整もありますし、開発側がマーケティングに優れていなければ、資金調達した後の売り圧に耐えられないからです。

また概ね、BTCの価格の影響を大きく受けるのがアルトコインです。この特性をしっかりと理解していなければなりません。

まずは、Botで何かを登録したり、ICOに参加しようとする前に相場についてしっかり知るべきですし、まだ始まったばかりの市場ですが、過去数年同じような動きをしています。

歴史を振り返り、詐欺に騙されずに暗号通貨市場を拡大していきましょう。