ユニスワップが26カ月ぶりの高値に上昇
アルトコイン時価総額が2022年4月以来初めて3,100億ドル(約46兆円)を超え、ユニスワップのガバナンストークンは2024年3月6日(水曜日)、2年ぶりの最高水準に上昇した事で、コミュニティがトークン報酬制度を支援している事が分かった。
3月8日(金曜日)に予定されているオンチェーン投票に先立ち、トークン所有者向けのプロトコル報酬を開始する提案が体温検査に合格したため、UNIは24時間で20%急騰し、3月7日15時半時点でのUNI価格は、CoinMarketCapの最新データによると、1UNI=2,220円(15ドル)前後で推移しており、前日同時刻比+2.2%、1週間で+34%、時価総額は1.3兆円(89億ドル)を超えている。
UNIがこの価格をめぐって最後にやり取りしたのは2022年の第2四半期初め、Terraform(テラフォーム)の破綻と、多数の仮想通貨破産を受けてデジタル資産市場が急落する直前である。
スナップショット投票でUNI保有者へのトークン配布に全面支持
分散型プロトコルでは、温度チェックを使用し、提案された変更やアイデアに対するコミュニティの視点を評価する。
ユニスワップのDAOフォーラムでのスナップショット投票では、UNI保有者へのトークン報酬の配布に対する全面的な支持が示された。ブロックチェーン支持者のコリン・ウー(Colin Wu)氏は、オンチェーンでの一次投票後に可決されれば、トークンを委任してステーキングするUNI保有者は年収6,200万ドルから1億5,600万ドル(約92億円~231億円)の分け前を受け取る可能性があると見積もっている。これはユニスワップの年間プロトコル収益に基づいて算出されたものとのことだ。
UNIコミュニティがこの提案を支持すれば、Frax Financeのような他金融大手もユニスワップの足跡をたどり、収益分配スキームを導入する可能性がある。しかし、21Shares (21シェアーズ)のアナリストは、仮想通貨がハウイーテストで想定されているセキュリティ要件を満たしている可能性があるため、そのようなプログラムは規制当局の取り締まりを招く可能性があると推測している。
ブロックチェーンに追跡および分析を手掛けるLookOnChainによると、仮想通貨が26カ月ぶりの高値に跳ね上がるなか、大規模UNI保有者が4万1,000トークンを売却したという。オンチェーンの観察者は、ウォレットはユニスワップチームのメンバー、投資家、アドバイザーの可能性があると述べている。