アマゾン(Amazon)、マイクロストラテジーの成功に触発され財務管理にビットコイン戦略を検討

アマゾンが財務管理にビットコイン戦略を検討

フォーチュン500の一企業アマゾン(Amazon)の株主は、インフレ対策としてビットコイン(Bitcoin/BTC)をバランスシート(貸借対照表:財務諸表)に加えることを検討するよう同社に要請していることが明らかになった。

これは、マイクロソフト(Microsoft)やテスラ(Tesla)を含む企業が資産としてのビットコインを模索しているトレンドに続くもので、アマゾンの株主は、他の大企業に続き、ビットコインをバランスシートに加えることを検討するよう同社に求めている。この提案は、企業がインフレから資金を守り、株主により多くの利益をもたらすためにビットコインを検討するという大きなトレンドの一部である。

インフレが進む中、現金や債券は企業の資金を守る最良の方法ではなくなる一方、ビットコインは価値を高めている。2024年、ビットコインは131%成長し、債券よりもはるかに優れており、過去5年間でビットコインの価値は1,200%以上上昇し、債券をはるかに上回っている。

株主は、880億ドル(約13.3兆円)の現金と債券を含む5,850億ドル(約88.5兆円)の資産を持つアマゾンは、ビットコインを準備金に加えることを検討すべきだと考えており、ビットコインを保有することで、アマゾンはインフレから利益を守り、将来的にはより良いリターンを得られる可能性がある。

日本語訳:
単純。ビットコイン支払いを受け入れますか?

すでにX(旧ツイッター)上で話題になっているこの提案を受けて、バイナンスの元CEO(最高経営責任者)であるジャオ・チャンポン(趙 長鵬:Zhao Changpeng)は、大手eコマース・プラットフォームの支払いオプションとして仮想通貨のサポートを追加するよう同社に要請を投稿。

企業はビットコインをインフレから守る安全な投資と見なし始めている

ビットコインを大量に保有するマイクロストラテジーのような企業は、株価が上昇しており、テスラやブロック(Block、※旧スクエア)のような他の企業も、バランスシートにビットコインを追加している。

この提案は、アマゾンが株主価値を高めるために同じことをする可能性を示唆。また、マイケル・セイラー(Michael Saylor)氏は、米国は金をビットコインに置き換えるべきだと主張している。ビットコインは変動しやすい資産だが、アマゾンがビットコインを保有することで、短期的に価値が変動したとしても、長期的な価値を高められる。そのため株主は、アマゾンが資産の5%をビットコインで保有することから始めることを提案しているという。

この提案は、企業がビットコインをインフレから守るための安全な投資と見なし始めた大きな流れを反映しており、マイクロソフトの株主は、ビットコインをバランスシートに加えるかどうかについて、間もなく投票を実施する予定だ。

ビットコインが大企業に受け入れられるようになれば、企業の資産運用の常套手段となる日も近いかもしれない。アマゾンはまだビットコインを貸借対照表に加えるかどうかを決めていないが、マイクロソフトやアマゾンのような企業が議論に加わっていることから、より多くの企業が追随する可能性が高いと言えるだろう。