OKXベンチャーズがテレグラムファンドを立ち上げ
OKXベンチャーズ(OKX Ventures)は、TONエコシステムを強化するため、TOPおよびFoliusと共同で1,000万ドル(約15.3億円)のテレグラム(Telegram)ファンドを立ち上げる事がわかった。
OKXベンチャーズとそのパートナーは2024年10月30日(水曜日)、最大10件の革新的TONプロジェクトに資金提供と支援をするため、1,000万ドル規模のテレグラムファンド「Telegram Growth Hub」の立ち上げを発表。テレグラムメッセンジャーとの統合以来、TON (The Open Network)エコシステムは急速に成長。現在、同エコシステムはテレグラムのプラットフォーム上で数百万人のユーザーにリーチしている。OKXベンチャーズとそのパートナーによる投資は、さらなる拡大をサポートすることを約束している。OKXベンチャーズは、TOP (The Open Platform)およびFolius Venturesと共同で、TONスタートアップ向けに1,000万ドルを確保した。
同ファンドは3つの主要分野に焦点を当て、1つは、オンボーディングを簡素化し、テレグラムおよびTONエコシステムにさらに多くのユーザーを呼び込むツールで、2つ目にDEX(分散型取引所)、NFT(非代替性トークン)、流動性ステーキングなどの取引ツールに焦点を当てる。3つ目にこのファンドは、ミニアプリ開発者をサポートし、TONのユーザーに対する魅力を高めていく。なお、スタートアップの応募は2024年11月29日まで受け付けており、選出されたプロジェクトは、2カ月間のアクセラレーターに参加し、メンターシップと資金調達の専門家からのサポートを受けるとのことだ。
この取り組みは、TON エコシステムへの重要な投資であり、革新的でインタラクティブなアプリケーションを通じて開発者を引き付け、ユーザーエンゲージメントを強化することを目的としている。
TONはテレグラムとの統合で急成長
1,000万ドルの投資はTONエコシステムにとって重要であり、TONの現時価総額は127億8,500万ドル(約1.9兆円)にのぼる。
しかし、エコシステムのTVL(総ロック価値)は3億8,393万ドル(約589億円)で、Telegram Growth Hubがその成長に大きな影響を与えることを意味している。2024年初めにテレグラムは、TONをエコシステムに統合。テレグラムメッセンジャーで実行されるシンプルなアプリケーションであるミニアプリのリリースにより、何百万人ものユーザーがTONに加わった。これらのミニアプリにより、ユーザーはウォレットを設定したり、複雑なWeb3インターフェースを操作したりすることなく、TONエコシステムに入ることができる。
このオンボーディングの容易さにより、TONエコシステムは継続的に拡大しており、最近のTVLの低下にもかかわらず、TONはこれまで以上に多くのユーザーにリーチしている。なお、10月にTONはネットワーク上の個別のウォレットが1億件に達している。