SECがタイの寺院の硬貨Somdejcoinと上場取引所Satang Proに警告

SECがタイ寺院コインのSDCと上場取引所に警告

SEC(米国証券取引委員会)は、分散型金融トークンであるSomdejcoin(SDC)への投資に対して投資家に警告し、コインに関する投資データは多くの点でまだ不明であると述べ、警告している事が分かった。

SECは11月17日(水曜日)、多くの仏教徒に尊敬されている僧侶にちなんで名付けられたコインSDCについて疑惑を提起する声明を発表。このコインは、トランにあるワット・パ・マハヤン(Wat Pa Mahayan)によって財団とともに開発され、2020年のタイの人口に相当する66,186,727トークンの限られた供給量を持つ記念コインとして開発された。

SECは、SDCが上場されている仮想通貨取引所であるSatang Proに連絡し、コインが取引所の上場規則を満たしているかどうかを確認する予定とのこと。規制当局は、認可されたデジタル取引所に上場するには、コインは取引所の上場規則を満たしている必要があり、また、どの取引所にも上場が禁止されているコインの4つのカテゴリ、ミームトークン、ファントークン、非代替トークン、および取引所によって発行されたデジタルトークン以外を許可している。規制当局は声明のなかで、開発者とSatang Proは、SDCが取引前に資格を満たしていることをSECに対し、明確にしなけれならないと述べた。

また、SECはコインの状態や給付金の償還のための為替レートなど、コインの投資データのいくつかの側面が依然として不明確であることを発見。コインの購入に関心のある投資家は、取引を決定する前に、情報を注意深く調べ、注意を払うことを強く勧めている。さらに、このコインは僧侶にちなんで名付けられており、寺院の商業活動と見なせるため、取引する前に国立仏教事務所または他の関連規制当局からの許可が必要な場合もあるとのこと。

開発者によると、コインの売り手は取引をするたびに9%が請求され、収益は仏教を支援し、流動性を高め、コイン保有者のためにコインを追加するために、3つの部分に均等に分割されると主張している。SECは、この条件が慈善活動ではなく投資の保有を奨励する可能性があると述べており、宗教を保護し、社会に貢献する方法として開発者によって説明されたコイン発行の目的と一致しない可能性があるとみて今回の警告に踏み切っている。