ドイツ銀行がシンガポールの資産化トークンプロジェクト・ガーディアンに参加

ドイツ銀行がシンガポールMASプロジェクト・ガーディアンに参加

ドイツの多国籍投資銀行であるドイツ銀行(Deutsche Bank AG)は、ホールセール資金市場とDeFi(分散型金融)アプリケーション向けの資産トークン化に焦点を当てた取り組み『Project Guardian(プロジェクト・ガーディアン)』でMAS(シンガポール金融管理局)と協力すると発表した事がわかった。

今提携は、相互運用性の向上を通じて、資産のトークン化における数兆ドルの可能性を解き放つことを目的としている。また、ドイツ銀行の役割は、トークン化されたデジタル資金にサービスを提供するためのオープンアーキテクチャと相互運用可能なブロックチェーンプラットフォームをテストすることで、同銀行はプロトコル標準の提案を作成する任務も負っているとのこと。

ドイツ銀行のアジア太平洋地域証券・テクノロジー部門責任者であるブン・ヒオン・チャン(Boon-Hiong Chan)氏は、同プロジェクトにおける同銀行の取り組みを率いることになる。同銀行は、DeFiとデジタル資産管理のプラットフォームであるMemento Blockchainと緊密に連携すると予想されている。

多数の金融市場関係者が参加するプロジェクトガーディアン

プロジェクトガーディアンは、2022 年に始まったシンガポールMAS の取り組みで、このプロジェクトには、日本、スイス、英国の規制当局を含む多数の金融市場関係者が参加している。

ドイツ銀行のシンガポールのトークン化プロジェクトへの参入は、世界最大のステーブルコインであるテザー(Tether/USDT)のような主要発行者の透明性について疑問を生じさせたステーブルコインに関する同銀行の最近の報告書に続くものだ。時価総額1,110億ドル(約17.35兆円)相当の世界最大のステーブルコインであるテザーは、主張をめぐってドイツ銀行に返答し、報告書にはその主張を裏付ける実質的な証拠と具体的なデータが欠けていると述べた。

DAMA2の導入を目指すドイツ銀行

今回のドイツ銀行の取り組みは、DAMA(デジタル資産管理アクセス)2の導入を目指しており、開発には、相互運用可能なブロックチェーンであるAxelarネットワークの最初の開発者であるInterop Labsが関与する。

リップル(Ripple)を含む一部の大手仮想通貨企業は、自社のブロックチェーンネットワークに相互運用性を追加するためにAxelar Foundationと協力。リップルは2024年2月にAxelarとの提携を発表し、最終的にはAxelarを通じて相互運用可能となるXRP LedgerのRWA(実世界資産)をトークン化する計画だ。

テザーのUSDTステーブルコインは、仮想通貨市場の主要な構成要素を確立し、取引の面で最大のシェアを占めているうえ、市場総額が1,110 億ドルに相当する世界最大のステーブルコインでもある。

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