SECに規制上の過誤を求める
仮想通貨市場が規制環境を切実に必要としている今、米国のSEC(米国証券取引委員会)は現在、「不正行為」の活動に関与していることいついて、上院議員がSEC議長に対して書簡を送付したことが分かった。
仮想通貨市場が安定した規制環境を必要とする時期に、SEC当局者は「不正行為」の活動に関与。最新レポートによると、SECのスタッフはかつてないほど規制機関を離れており、この傾向は仮想通貨企業に参加するSEC職員の一部と並行して進んでいる。一方で米・上院議員は、最近の傾向についての説明を求め、SECのゲーリー・ゲンスラー(Gary Gensler)議長に書簡を送ったとのこと。
SEC職員の退職につながる迅速なルール作りか
英国の大手通信社ロイターの報道によると、SEC職員は規則案が相次ぐなか、10年間で最高の割合で当局を離れているという。
職員の人員削減に関する公開報告書を参照し、6 人の米国上院議員が同議長に説明を求める書簡を送付。報じられるところによると同書簡は、規則制定に関する業界からのフィードバックのタイムラインが短いことを示していたとのことだ。SECの「規制違反」に関する回答に加え、議員は職員の懸念に対処するための同議長の行動計画も求めているという。
同議長は、仮想通貨産業の規制に対する厳格な姿勢で知られている人物であり、報道による文脈では、議員の行動が際立っていると報じている。しかし、同議長は最新の声明のなかで、仮想通貨に対するCFTC(商品先物取引委員会)の監督を支持すると述べた。
SEC関係者:仮想通貨企業への大量シフト
Tech Transparency Projectの調査結果によると、最近、SEC 職員の多くが仮想通貨企業への参加をやめたという。これは、仮想通貨市場に焦点を当てたユニットの労働力を強化するためのSECの取り組みとは対照的である。その一方でSECは、仮想通貨市場で投資家を保護する責任を負う部門のポジションを増やすことを発表していることから、これらが関係しているのではないかとみられている。SECのCrypto Assets and Cyber Unit(暗号資産・サイバーユニット)は、業界におけるサイバー関連の脅威削減に焦点を当てている。