香港の仮想通貨ライセンス急増
SFC（Securities and Futures Commission：香港証券先物委員会）は2カ月足らずの間に、国内外の事業者から18件の仮想通貨ライセンス申請を受理していたことが現地メディアの報道によって明らかになった。
Jinse（金色財経）より画像引用
仮想通貨取引所Huobi（フォビ）の香港支店であるHuobi HKが、仮想資産取引プラットフォームの運営ライセンスを香港SFCに申請したことが、2024年2月20日（火曜日）付け現地メディアで報じられた。これによって2023年11月中旬から、Crypto.com、OKX、Bybit、DFX Labsを含む合計18の仮想通貨取引所が同ライセンスの申請を提出。ライセンスを取得するためには、申請者は準備金の確認にとどまらない包括的な財務監査など、厳格なデューデリジェンス手続きを受けなければならない。その結果、Web3企業はこれらのライセンス取得のためのアプリ開発に最大2,500万ドル（約37.6億円）を投資しなければならない。
取引所ライセンス法の新たな明確化は、中国の株式ブローカーTiger Brokersのような従来のブローカーを香港に引き付けており、Tiger Brokersのジョン・フェイ・ゼン（John Fei Zeng）ディレクター兼最高財務責任者ディレクター兼CFO（最高財務責任者）は、同ブローカーが1月にSFCの第1種ライセンスを改善し、香港に拠点を置く金融機関やプロの投資家向けに暗号通貨取引を許可したと述べ、次の様に語っている。
株式やオプション以外に、仮想通貨は重要な資産クラスになりつつある。従って、ブローカーディーラーとして新たな資産クラスを追加することは自然な流れであり、基礎となるWeb3テクノロジーはタイガーのフィンテックの背景とも融合しています。
最低50%の保険要件を設定
香港は仮想通貨の普及に備える一方で、顧客資産を扱う認可を受けた仮想通貨取引所に対して、最低50%の保険要件を設定している。
仮想通貨取引所OSLが以前明らかにしたように、預かり資産はすべて最低50%の保険に加入と同時に、ロイズ・オブ・ロンドン（Lloyd’s of London）のアンダーライターのシンジケートであるCanopiusと、ユーザーの資産の95%を保証する保険契約について2年間の契約を締結したと発表。
一方で、香港証券業界の有力企業であるビクトリー・セキュリティーズ（Victory Securities）もこれに続き、仮想通貨取引サービスで小売市場に対応するためのSFCライセンスを取得している。同社は、仮想通貨取引と新規顧客の登録が大幅に増加したと報告しており、投資家の間で仮想通貨に対する意欲が高まっていることを示している。
