バイナンスハッキングは本当?FUD?

バイナンスハッキングは本当?FUD?

大手仮想通貨取引所であるバイナンスに、ハッキングの被害が出ているのではないかという噂が浮上していることが明らかになった。しかし、実際にハッキング被害であるという確証はなく、この情報自体がFUDであるという可能性が高くなっているのが現状であるようだ。

FUDとは仮想通貨界ではしばしば見られる光景で、恐怖、不確実性、疑念の三要素を含んだ情報を与えることで人々の認識に影響を与えるマーケティング戦略の一つである。つまり今回、何者かがバイナンスに対して悪い影響を与えるために、ガセの情報を流した可能性があるということである。

そもそもの事の発端は、Twitter上であるユーザーがバイナンスのバランスが正しく表示されておらず、注文が正常に処理されていないという内容を投稿したことに始まる。それに続いてたのユーザーまでもが自身のアカウントと残高を失ったという内容をTweetしたことで、バイナンスに対しての不信感が一気に高まったと考えられる。

これに対してバイナンスのCEOであるCZ氏は、バイナンスのメンテナンスを行った場合に、全てのシステムがオンラインに戻る際、注文のキャンセルなどで20分から最大で90分ほどの時間がかかるため、誤差が生じていたのではないかと説明している。続けてCZ氏はFUDを広めている人物に対して警告をしており、これらの情報に惑わされないようにTwitterで注意喚起を促している。実際にバイナンスがハッキング被害に遭っていたのかという正確なことはまだわかっていないが、仮想通貨取引所の不祥事が続いていただけにユーザーの不安を煽る出来事となってしまったようだ。

いずれにせよ、仮想通貨を管理するにあたって取引所に放置するのは最善策とは言えないため、自身のウォレットなどでしっかりと管理しておきFUDなどに惑わされないことが重要である。