ビットコインマイナーは半減前に市場最高額の20億ドルを稼ぐ

ビットコインマイナーの収益が史上最高額に

ビットコイン(Bitcoin/BTC)マイナーの収益は、2024年3月に20億ドル(約3031.5億円)を超え、史上最高額を記録した事が分かった。

これまでの最高値は、2021年5月に記録されたマイナー総収入の17億ドル(約2576.7億円、※The Block分析)で、今回、当時の最高額より454.7億円多い。マイナーの収入は、マイニングされたブロックに対する報酬とビットコインネットワーク上の取引手数料で構成される。なお、3月の総収入のうち8,580万ドル(約130億円)は取引手数料によるもので、月間の記録的な数字となっている。

収益を最も多く計上したのは、Foundry USAで、ネットワーク内総ブロックの約3割(29.74%)に相当する1,312ブロックをマイニング。次いで2 位は、989ブロックをマイニングしたAntpoolで、続いてViabtc、F2pool、Binance Pool と続いている。

ただし、4月に第4回半減期(※4月20日頃)を迎えることで、ブロック報酬は6.25 BTCから3.125 BTCに引き下げられる。

半減後は採算が合わなくなると推定

一方で、Galaxy Digital(ギャラクシーデジタル)の専門家らは、半減後はビットコインネットワークの総コンピューティング能力の約15~20%が採算が合わなくなると推定しているという。

同調査によると、マイナーは報酬が半減するのに直面し、一部の設備を停止し、最も効率的な設備だけを稼働させるとみられている。さらに専門家らは、当NEXTMONEYの2024年3月25日付特集記事「ビットコインマイニング企業は半減期を前に設備を海外に出荷」でも報じているように、半減期後に旧式のビットコインマイニングリグが米国からアフリカなどエネルギー料金の安い地域に流出したことを認めている。また、買い手側もマイニングリグを、より低価格で購入するために半減期の完了を待っているとみられる。

ビットコインマイニング企業は半減期を前に設備を海外に出荷

2024.03.25