仮想通貨トロン(TRON)、テザー社との提携を発表|「TRC-20」でステーブルコインを2019年第2四半期までに発行

仮想通貨トロン(TRON)、テザー社との提携を発表|「TRC-20」でステーブルコインを2019年第2四半期までに発行

2018年6月にメインネットローンチを完了させた仮想通貨トロン(TRON)は4日、2019年第2四半期までにトロンのブロックチェーン上で発行するためにUSDTを発行するテザー社と提携したことを発表した

今回の発表は、現時点でステーブルコインで世界トップの取引量を誇るTether(テザー)社の公式サイトにて発表。発表内容は、同社が発行するステーブルコイン、テザー(USDT)と同様に、米ドルに裏付けられたステーブルコインであるが、注目なのがトロンネットワーク上で発行する予定という点である。

2018年6月にトロンは、メインネットローンチ を完了させており、これによって独自ブロックチェーン上で「TRC-20」で様々なトークンを作成することができる。また、ユーザーがトロンネットワークを介してステーブルコインの取引や交換、分散アプリケーション(dApps)の相互運用が可能となる。

そして今回、発表されたテザー社との提携では「TRC-20」をベースにしたステーブルコインが2019年第2四半期までに発行されるようだ。

現時点でステーブルコインは、テザー社の発行するUSDTをはじめ、取引所Gemini(ジェミニ)の「Gemini dollar(GUSD /ジェミニ・ドル)」など、数多く誕生している。また、仮想資産のベンチャー企業「Blockchain」が昨年10月に発表した報告によると、ステーブルコイン全体のの毎日の総取引量の98%がTether(テザー)によって支配され、これらはビットコイン(BTC)の毎日の総取引量の60%の割合を占めていることが判明した。

これから誕生するトロンネットワーク上のステーブルコインが、仮想通貨市場でどのようにして使用されていくのか注目が集まりそうである。