サークルはアジア太平洋地域がデジタル資産導入のリーダーであると特定
USDC経済の現状に関するサークル(Circle)による最新レポートで、アジア太平洋地域がデジタル資産導入のリーダーであると特定されており、定期的なデジタルウォレットユーザーを抱えている事が分かった。
APACアジア太平洋地域は、前例のない規模でデジタル資産の導入を推進しており、USDC ステーブルコイン発行会社のサークルは、この地域が「世界のテクノロジーの舞台で主導的な役割を果たしている」と述べている。2024年1月15日(月曜日)にオンラインで発行されたレポートの中で、CircleはAPACを「若くてモバイルファーストでウォレットに対応した」地域であると述べ、デジタルウォレットの普及率は2025年までに58%に達する可能性があると主張している。
18億人のデジタルウォレットユーザーのうち46%
APACアジア太平洋地域はについて同社による報告書は、次のように記載している。
この地域は、デジタル資産の導入に関しても時代の先を行っています。現在、受け取ったデジタル通貨価値の29%をアジア太平洋地域が占めているのに対し、北米では19%、西ヨーロッパでは22%となっています。
同社によると、デジタル資産の急速な導入は、アジア太平洋地域の主要な政策立案者や規制当局と足並みを揃えて起こったもので、シンガポールやインド、香港、タイ、マレーシアはすべて24時間リアルタイム決済を確立しているとのこと。これらのリアルタイム決済システムの成功に後押しされ、同地域の規制当局は次の金融の進化を見据え、決済ステーブルコインの規制枠組みの確立に向けて急速に動いていると同社は述べている。今後を見据え、この地域の何十億人もの銀行口座を持たない人々がデジタルアプリに頼って取引をしていることから、同地域は特に国境を越えたユースケースにおいてステーブルコインをより広く採用する準備が整っているとサークルはみている。
なお、同社は、ステーブルコインの採用が増加すれば、国境を越えた決済、貿易金融、送金における経済的機会が拡大すると指摘している。