アメリカ時間の水曜日夕方から、仮想通貨XLM(ルーメン)の価格は2ヵ月ぶりの高値を更新しました。
coinmarketcapによると主要取引所では10%以上の値上げが観測でき、Bitfinexでは$0.33で取引されました。
取引所Binance(バイナンス)においてもXLMの取引量は大幅に増加しており10PMの時点で約1750万ドル以上が取引されています。また先週Coinbaseからの発表の際にも数日間でXLMの価格は約725%も上昇を見せており、本日の上昇と合わせて考えると6月に登録された時点から価格は約40%も上昇しています。
中国最大の仮想通貨取引所であるHuobiは7月26日よりStellar Lumens(XLM)の取引を許可すると発表しました。入金は25日から利用可能となり、28日より引き出しが可能になるそうです。実際にCoinbaseの最初の動きの後、価格上昇の波は最初のニュースを皮切りに約22%も上昇し大きく注目を集めました。これは今年の年始から約85%も上昇していたXLMにとっては非常に明るいニュースとなりました。
さらにIBMがXLMを使用し digital stablecoinと組みあわせたいというニュースも今回の価格上昇の要因の一つであると考えられます。XLMの価格をBitcoinと比べて考えると約2%上昇するだけでビットコインが8200$まで上昇するのと同じ価値があります。
また最近、 Stellar Foundationがシャリーア・レビュー・ビューロー(Shariyah Review Bureau:SRB)イスラムの学者よりShariaの金融商品に使用される固有のトークンのネットワーク認定を受けたことも要因の一つと考えられます。
この認定を受けたことによりXLMは現在広大な市場規模を誇る東南アジア市場へ組織面及び通貨の両方の面でアクセスしていくことが可能です。この認定によりXLMはライバル関係にあるXRPよりも優位性をもって提供することが可能となります。
もう一つの発展の要因はBitlraがXLMをプラットフォームへ追加したとの発表でした。
これによりBTC,ETH,LTC,XRP,BCH,ETCを所有している顧客にもXLMへの投資の機会を与えることとなります。
現在のアルトコインの相場を考えるとこの上昇の仕方は凄いですね。これからもXLMの動向に注目していきたいと考えています。
XLMとは⁇
XLMとはStellarの略号で2014年に公開された仮想通貨です。
XLMの7/26時点でのcoinMarketCapでの順位は6位で時価総額は781,632 BTC、24時間内の取引高は24,966 BTCとなっています。
XLMは銀行・決済システム・人をつなぐプラットフォームであり迅速かつ信頼性の高い方法で、コストをほとんどかけずに資金を移動させることができます。XLMの開発当初は、リップルを基に開発されたので、ソースコードをそのまま利用していましたが、新たにSCP(Stellar Consensus Protocol)を開発し現在は独自のSCPを採用しています。
XLMもリップルも決済プロトコル・価値交換プラットフォームという面では同じですが違う点としては、リップルが金融機関などの法人利用をターゲットにしているのに対し、XLMは個人利用を目的として開発されている点です。現在個人向け口座はすでに数百万口座開設されており、送金や決済を便利に行うことができます。
コインベースの影響もかなり強いと思いますが、ドルが本格的に入ってきたときにどうなるのか見ものです。