OpenSeaがSEAトークンを発行へ 2026年第1四半期にコミュニティ配分を開始

OpenSeaが発表した2026年第1四半期のSEAトークンローンチを象徴するデジタルイメージ。正面を向いた青と銀のトークンがブロックチェーンの海上に浮かび、未来的な光が差し込む。

トークン発行と買い戻しで「すべてを取引する」新時代を切り開く

NFTマーケットプレイスの大手OpenSeaは、2026年第1四半期までに独自のネイティブトークン「SEA」を発行する計画を正式に発表した。

日本語訳:
OpenSeaは今月、取引量が26億ドルを超え、そのうち90%以上がトークン取引によるものです。これは、「NFTマーケットプレイス」から「あらゆるものを取引できる」への変革の始まりに過ぎません。NFTは私たちにとって第一章でした。2021年、OpenSeaは…

総供給量の最大50%をコミュニティに配分し、同時に収益の最大50%をトークン買い戻しに充てることで、エコシステムの成長と市場の安定を図る。

SEAは2026年第1四半期に「OpenSea Foundation」の監督のもとでローンチされる。コミュニティ枠は総供給量の最大50%とされ、その半分以上を初期請求で配布する。ローンチ段階では、同社収益の最大50%をSEAの買い戻しに充当する。流動性の確保と初期段階の安定性を意識した設計だ。共同創業者兼CEOのデヴィン・フィンザー氏は、SEAを短期の話題で終わらせず、長期戦略の中心に据える考えを示した。

あわせて、アクティブユーザーや過去の報酬プログラム参加者、Seaportの利用者を対象に、大規模なコミュニティエアドロップを実施する予定だ。KYCは不要とされる。エアドロップは2025年2月に初めて発表されている。

NFTの枠を超えた「トークン経済プラットフォーム」へ進化

OpenSeaは、NFT取引に限定されない総合マーケットプレイスへの拡張を進めている。フィンザー氏は、文化や芸術、デジタル商品、さらには現実世界の資産まで、幅広い価値をオンチェーンで扱う構想を示した。

同氏によれば、2025年10月の取引高は26億ドル(約3,915.7億円)で、その約90%がトークン取引による。NFT以外の領域へと軸足を広げていることがうかがえる。

マルチチェーン対応と新機能の導入

今後はマルチチェーン対応のカストディ機能や、パーペチュアル(永久)契約の導入を予定している。

単一のインターフェースから複数チェーン上の資産を横断的に扱える環境を整え、SEAをエコシステムの中核に位置付ける計画だ。
また、Blur(ブラー)やMagic Eden(マジックエデン)の先行事例に続き、OpenSeaはより包括的で長期的な報酬設計を掲げる。2026年第1四半期の正式ローンチをもって、新たな章が始まる。

 

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2022年1月から仮想通貨を触り始め、みるみるうちにNFTにのめり込んでいった。 現在はWeb3とECの二刀流で生計を立てている 得意なのは喋る事、好きな食べ物はカレー、好きなゲームは格闘ゲーム