UAEが制裁強化に向けたトラベルルールの更新へ
FSRA（Financial Services Regulatory Authority：金融サービス規制当局）は、仮想通貨サービスプロバイダーに取引情報の共有を義務付ける規制要件である仮想通貨トラベルルールに沿ったAMLルールの更新を発表した事が分かった。
2023年12月21日（木曜日）の発表によると、FSRAはAMLルールブックに概説されている要件の明確性を高めるための改訂を実施。これらの変更はUAEの連邦規制枠組みに沿ったもので、対象を絞った金融制裁の順守を確保しながら、マネーロンダリング（資金洗浄）、テロ資金供与、拡散金融に対する対策を強化するという。
包括的な修正記録によると、最近の修正ではデジタル資産を承認された支払い方法として明確に指定し、文書に概要が記載されているように、販売または購入金額の一部または全部の支払いに仮想資産を使用した支払いが含まれることを明記している。これらの改訂は幅広い関連性を持ち、AMLルールブックに概説されている規定の対象となるすべての事業体に影響を与える。これには、金融サービス部門の認定企業および指定された非金融事業および専門職が含まれるとのことだ。
エミレーツ航空主導の下で規制強化を進めるアブダビとドバイ
1カ月前に大手メディアのForbes（フォーブス）が報じているように、この地域、特にアブダビとドバイは、エミレーツ航空が主導する形で、過去2年間にわたり規制への取り組みを強化してきた経緯がある。
PwC（PricewaterhouseCoopers：プライス・ウォーターハウス・クーパース社）の分析はこれを裏付けており、UAE政府がすでに包括的な規制枠組み、AML規制、トラベルルールの遵守を導入。同地域がステーブルコインに特化した法律策定の高度な段階に近づいていることを示している。このアプローチは、デジタル資産を中心とした世界的な一連のビジネスを誘致することを目的としており、その結果、人材、投資が多大な貢献を果たし、この分野にプラスの影響を与えることができたという。
