NFT販売量が2カ月連続で急落
最新のNFT(非代替性トークン)販売統計によると、NFT販売は過去30日間で5.76%減少し、2カ月連続で急落している事が分かった。
最新データによると、2023年4月の売上高は7億3,213万ドル(約1,000億円)で、3月に記録された7億7,688万ドル(約1,063億円)よりも4,475万ドル(約63億円)少ない。
NFTの売上は、2023年1月と2月の両月で10億ドル(約1368.8億円)を超えたものの、売上高は3月と4月に減少。NFT関連データを提供するCryptoSlamによる2023年4月の最新NFT売上データによると、売上は7億3,213万ドル(約1,002億円)で、前月より5.76%減少。この金額のうち、イーサリアム(Ethereum)ベースのNFT販売が市場を支配し、4億8,500万ドル(約663.8億円)の取引を占めている。ただし、4月のイーサリアムNFTの売上高は、3月と比較して19%減少している。
一方、ソラナ(Solana)ベースのNFT売上高は8,816万ドル(約120億円)で、3月と比較して6.78%減少。最新データによると、イーサリアムとソラナに続き、4月にNFT売り上げが最も多かった上位5 つのブロックチェーンは、ポリゴン(Polygon)、イミュータブルX(Immutable X)、BNBチェーン(BNB Chain)だ。
NFTの取引高がひっくり返る
ブロックチェーン分析を手掛けるIntoTheBlockの最新調査データによると、時価総額上位20のNFTコレクションのうち、過去30日間で取引量増加を記録したのはわずか6銘柄だけであり、残りのコレクションは、20%~99%まで大幅に減少している。
時価総額で 2 番目に大きい人気NFTコレクションCryptoPunksの取引高は、先月 60.30%急落しており、MAYC(Mutant Ape Yacht Club)、Otherdeed、Moonbirds、Doodles などのトップコレクションも、それぞれ20.16%、53.09%、73.57%、63.55% 上昇している。さらに、時価総額で9番目に大きいコレクションでSewer Passは、NFT企業のYuga Labsによって開始され、取引量が99.16%もの大幅な減少。
対照的に、CaptainzのNFTコレクションは53.81%で取引量急増を記録しているが、時価総額で最大のNFTコレクションであるBAYC(Bored Ape Yacht Club)は取引量が24.67%増加した。Azuki、Autoglyphs、Meebits など、他のプロジェクトでも、取引量がそれぞれ 24.49%、14.70%、2.48% 増加している。Azuki、Autoglyphs、Captainzは、すべての面で成長が見られた唯一のコレクションであり、それぞれ 5.29%、1.44%、および 36.60% の価格上昇と、取引量急増を果たしている。
まだまだ伸びるNFT市場
最近の業績不振にもかかわらず、NFT業界は成長と進化を続けており、2023年4月初めには、の堅調なスタートを切っている
レポートによると、2023年第1四半期は2022年第2四半期以来最高の四半期でとなり、NFT取引量は137%増加し、売上高は47億ドル(約6,435億円)に。さらに、前四半期のNFT売上高は1,940万ドル(約26.5億円)で、2022年第4四半期から8.56%増加している。