仮想通貨取引所バイナンス、韓国支店の開設を示唆

仮想通貨取引所バイナンス、韓国支店の開設を示唆

2019年7月16日、韓国のブロックチェーン情報サイトblockinpressから、世界大手仮想通貨取引所バイナンスが韓国支店の立ち上げの検討しているとの発表があった。記事によれば、インタビューを行った際、バイナンスのCEO・CZ氏が「韓国支社の設立に関して詳しいことは知らないが」と前置きしたうえで「現地のパートナーと協力しているのは確かだ。しかし詳細については知らない」とコメントしている。

しかし、バイナンスチームは「韓国支店設立の情報については事実ではない」と否定し、「韓国にどのようなオフィスも設立する計画はない」と述べている。さらに、「ブロックチェーンフィンテック企業BxBとコラボレーションについて議論たことはあるが、具体的にはなにも決定していないし、バイナンスの韓国支店を設立するかどうかも決定したことがない」重ねて強調した。

バイナンスチームの完全否定も実際には説得力がない。なぜなら、公式サイトにて以下の募集を行っているからだ。これでは韓国のソウルに支店を構えると言っているようなものである。

KYC、クライアントオンボーディング、AML/CFTを含むすべてのグローバルフロンティアへの拡大をサポートするコンプライアンスオフィサーを募集しています。その役割は韓国のソウルを拠点としています。

同じ日に別の仮想通貨メディアcoindeskKOREAもバイナンスの韓国支社に関する情報を発表した。記事によれば、バイナンスは韓国で5月16日に「Binance LLC」という商号の法人設立登記を済ませているという。登記の内容によると、バイナンスLLCの取締役は、BxBの共同代表であるJiho Kang(カン・ジホ)氏とのこと。

BxBは、韓国ウォン建てのステーブルコインKRWbを今年1月に発行した企業。

インタビューに応じたカン氏は「バイナンス側はバイナンスLLCの設立を知っていて、今月中に進出するかどうかの回答を出せる。バイナンス側との議論は進行中である」ことを明らかにした。バイナンスLLC法人設立に先立ち、バイナンス側との協議があったのかという記者の問いには「バイナンス側は認知している」と返答した。

韓国国内法人がバイナンスの名前を勝手に使用した事例もあり、双方の記事ではバイナンスコリア・バイナンスペイ・バイナンスラボラトリーズなどの名前が挙がっている。ただ、バイナンスが韓国にKRWbで売買できる取引所を開設したら大きな話題となるだろう。

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