韓国政府は北朝鮮のハッカーを初のサイバー犯罪制裁で制裁へ
韓国政府は、北朝鮮が軍事計画に資金を提供するために実行したとされるサイバー攻撃による仮想通貨盗難に関連し、核とミサイルの開発プロジェクトに資金を提供しているとして北朝鮮に制裁を課した事が分かった。
韓国政府は、北朝鮮が軍事計画に資金を提供するために実行したとされるサイバー攻撃に対応し、制裁を導入。措置は、北朝鮮の個人4人と7つの団体を対象としている、と韓国外務省は2月10日(金曜日)に発表。
韓国が独自に課した最初の制裁は、北朝鮮の主要な諜報機関である偵察総局に関連するアクターを対象としており、北朝鮮のサイバー戦争作戦を担当していると考えられている。その中には、盗まれた数億ドルの仮想通貨に関連するハッキング集団 Lazarus Groupと、そのメンバーの1人であり、FBI のサイバー犯罪者の最重要指名手配リストに載っているパク・ジンヒョク(Park Jin Hyok)氏が、Wannacryランサムウェアやその他のサイバー攻撃の背後にいると言われている。
今回の制裁は唯一の標的ではない
コリア・ヘラルドが引用した外務省高官は、詳細は明らかにしていないものの、これらは精査中の「唯一の標的ではない」と強調している。
UPI は、北朝鮮のハッカーを訓練していると考えられている平壌自動化大学もブラックリストにされていると報告。韓国外務省は、これらのハッカーが 2017 年以降、12 億ドル(約1584.8億円)以上に相当するデジタル通貨を盗んだと主張。その半分以上は、オンラインゲームAxie Infinity のブロックチェーンネットワークRoninに対する2022年3月の攻撃によるものとのことだ。
独立制裁監視団が作成した国連報告書の草案によると、北朝鮮は2022年に過去のどの年よりも多くの仮想通貨を盗んだという。現在未公開のこの文書は、調査期間中に平壌で働いていたハッカーが取得した仮想現金が10億ドル(約1,320億円)を超えたという評価を含む、さまざまな見積もりを引用しているとのことで、公開が期待されている。