リップル社、ヒドゥン・ロードを12億5,000万ドルで買収

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リップル社がヒドゥン・ロード社を12億5000万ドルで買収

リップル(Ripple)は、ロンドン拠点の大手プライムブローカー「ヒドゥン・ロード(Hidden Road)」を12億5,000万ドル(約1,815億円)で買収する契約を締結した。

この動きは、仮想通貨と既存金融の融合を象徴する大型案件として注目されている。買収は今後数カ月以内に完了予定で、完了後はヒドゥン・ロードのチームがリップルに統合される見込みだ。これにより、リップルは仮想通貨インフラのグローバル展開を加速させるとともに、XRPをはじめとする自社プロダクトの実用性を高めることを狙っている。

ヒドゥン・ロードの特性とリップルの狙い

ヒドゥン・ロードは、2018年創業のプライムブローカレッジ企業で、法定通貨および仮想通貨の市場において清算・決済・流動性管理などのサービスを提供している。

複数の地域でライセンスを取得しており、規制面の信頼性も高く、特に、既存金融機関が対応しにくい仮想通貨業務に強みを持ち、ヘッジファンドや機関投資家に支持されている。リップルは今回の買収を通じて、ヒドゥン・ロードの高度な清算ネットワークや国際的な流動性パートナー網を取り込み、決済および流動性管理のサービス強化を図る。リップルはヒドゥン・ロードの提供する清算・決済サービスの強化を目的としており、それが今回の買収の重要な要因となった。近年、リップルは仮想通貨インフラの強化や機関投資家向けサービスの拡充を目的とした戦略的買収を行っている。

市場に波紋を広げる買収のインパクト

今回の買収は、リップルの長期戦略の一環であり、同社はこれを通じてグローバル金融市場における存在感をさらに高める狙いを持つ。

買収報道後にはXRPの取引量が一時的に上昇するなど、市場の反応も見られた。買収によってリップルのサービスがより包括的なインフラとして機能すれば、XRPエコシステムの拡大にも寄与すると見られている。ただし、統合プロセスや規制対応、組織運営には依然として不確実性が残っており、今後の進展が注目される。

今回の買収は、仮想通貨と従来金融の融合が進むなかで起きた象徴的な出来事であり、業界再編の起点となる可能性もある。

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2022年1月から仮想通貨を触り始め、みるみるうちにNFTにのめり込んでいった。 現在はWeb3とECの二刀流で生計を立てている 得意なのは喋る事、好きな食べ物はカレー、好きなゲームは格闘ゲーム