テザー(Tether)が30億ドル相当の20億USDTを追加発行
テザー(Tether)の財務部が、イーサリアムネットワークで30億ドル(約4,612億円)に相当する20億USDTを追加発行した事がわかった。
💵 💵 💵 💵 💵 💵 💵 💵 💵 💵 2,000,000,000 #USDT (2,000,955,000 USD) minted at Tether Treasuryhttps://t.co/qcbvo9UtLu
— Whale Alert (@whale_alert) November 23, 2024
ステーブルコイン発行者であるテザーは、ビットコインが10万ドルの価格水準に近づく中で、イーサリアム(Ethereum)ネットワークで数十億USDTを発行。ドナルド・トランプ(Donald Trump)次期大統領が2025年1月、ホワイトハウスに返り咲く中、仮想通貨市場が上昇を続けるかどうかの憶測を巻き起こしている。米国大統領選挙での同氏の決定的な勝利は、仮想通貨市場を急激に動かし、投資家が新政権の仮想通貨に優しい政策を予想したため、ビットコイン(Bitcoin/BTC)などの注目資産の価格は歴史的なレベルに達した。
同社によると、2024年11月現在、1,340億ドル(約20兆円)相当のUSDTトークンがさまざまなブロックチェーンプロトコルで流通。Lookonchainによると、Tetherは2024年11月8日以降、約130億ドル相当のUSDTを鋳造しており、2024年11月24日(日曜日)、TetherのCEOであるパオロ・アルドイーノ(Paolo Ardoino)CEO(最高経営責任者)は、次のように述べている。
2025年に、Tetherは壮大なビジョンを達成するために超生産性を達成する必要がある。
テザーによる最新のUSDT補充
ホエールアラートによる最近のX投稿によると、テザーの財務部は11月23日にイーサリアムブロックチェーン上で20億USDTを鋳造。
これは同社がトロン上にて、手数料ゼロで10億ドル(約1536.6億円)相当のステーブルコインを鋳造した1週間後のことで、テザーは最新の鋳造に8.56ドル(約1,315円)の取引手数料を支払っている。同社CEOは、後にこのニュースを確認し、今回の大規模な取引にはイーサリアムネットワーク上の在庫補充が関係していたことを明らかにしたうえで、Xへ次のように投稿している。
PSA: 2B USDt inventory replenish on Ethereum Network. Note this is an authorized but not issued transaction, meaning that this amount will be used as inventory for next period issuance requests and chain swaps.
— Paolo Ardoino 🤖🍐 (@paoloardoino) November 23, 2024
PSA:イーサリアムネットワーク上の USDT在庫補充。これは承認済みではあるものの発行されていないトランザクションであることに注意してください。つまり、この金額は次の期間の発行リクエストとチェーンスワップの在庫として使用されます。
テザーは、顧客の需要増加が予想されると、在庫を補充することがよくあり、今、追加の USDT を発行することで、同社は、その時点で新しいトークンを発行する遅延なしに、イーサリアムの需要増加に迅速に対応可能だ。
なお、今回の動きは、同社が11月初旬に複数のブロックチェーンネットワークから20億ドル相当のUSDTをイーサリアムに再割り当てする動きに続くもので、これにはトロンからの10億USD、アバランチ(Avalanche)の C-Chain、ニアプロトコル(NEAR Protocol/NEAR)、セロ(Celo//CELO)、イオス(Eos/EOS)からの10億トークンが含まれている。