バドワイザーがイーサリアムベースのNFTコレクションを発表

バドワイザーがNFTコレクションを販売

世界最大の醸造業者であるバドワイザー(Budweiser)は、デジタル資産の分野への進出を深めるため、史上初のNFT(非代替性トークン)コレクションを発表したことが分かった。

バドワイザーは、1936年にバドワイザー缶が初めて発売された当時を記念して「Budverse Cans HeritageEdition」と呼ばれるNFTトークンをリリースし1,936個のNFTトークンで構成されている。バドワイザーのNFTトークンは、リリースから1時間以内に完売したことが確認されており、ブランドへの総収入は984,000ドル(約1億1,000万円)ほどになった。また、499ドル(約56,000円)から999ドル(約113,000円)の範囲の1,936のNFTが販売されたが、そのうち36個はゴールドNFTと見なされ、999ドルのレアトークンとなっており、これらの所有者は専用の特典、報酬、サプライズが付属している。

バドワイザーのデジタル&デストラインのバイスプレジデントであるスペンサーゴードン氏は、次のように語っている。

バドワイザーのNFTコレクションは、バドワイザーをメタバースの世界に引き込みながら、ブランドの象徴的な歴史を祝うように設計されています。このNFTシリーズの発売は、私たちの象徴的なブランドをさらに宣伝するための革新的なアプローチとなるでしょう。


米国限定販売

今回のNFTトークンは、成人年齢に達した米国居住者のみがバドワイザー公式サイトから入手でき、Coinbase Commerceを介して、法定通貨、クレジットカード、またはビットコイン、イーサリアムで購入することになる。

バドワイザーは、トムサックスのロケットファクトリーコレクションからバドワイザーをテーマにした作品を購入し、ブランドの公式Twitterページに使用したことをきっかけに、8月にNFTスペースに参入。NFTトークンは、アートワーク、スポーツカード、またはブロックチェーンに関連付けられたその他のデジタル収集品であり、イーサリアム上に存在し、パブリック元帳で検証するため、複製や編集ができないなどの特徴を持っている。

一方で、JPMorganによると、デジタルアートアイテムのNFT売上高は、月間約20億ドル(約2,273億円)で推移しており、2021年初の月間売上高は約4億ドル(約454億円)から大幅に増加。さらに、NFT業界は2021年に爆発的に拡大しており、第3四半期だけで106.7億ドル(約1兆2,127億円)の取引高に達するなど、勢いを加速させている。