XRPエスクロー取引の奇妙なメモで誰が背後にいるのかコミュニティに疑問が残る

XRP取引の謎のメモでコミュニティに疑問

XRPコミュニティのメンバーは、2億7,500万ドル(約392.6億円)相当の4億トークンが関与する最近のエスクロー取引に関連した謎のメモによってショックを受け、ユーザーはそのメモの出所と背後にいる人物について当惑したままとなっている事が分かった。

毎月のエスクロー取引の一環として、リップル(Ripple)はエスクローウォレットからXRPトークンのロックを解除。ホエールアラート(Whale Alert)が入手したデータによると、同社は5つの異なる取引で約10億トークン(1億XRP、4億XRP、2億XRP、1億XRP、2億XRP)のロックを解除したことが示された。

謎のメモ内容

4億枚のトークンを巡る取引の過程で、正体不明の人物によって奇妙なメモが残されていたことが発覚。

日本語訳:
これはいったい何なのですか?!

コミュニティの人気者であるインテュイティブ(@Mr.Intuitive)氏のツイートで、コミュニティのメンバーの注目がこの奇妙な出来事に一気に集まった。同氏は、メモとその内容に関して完全に当惑していると述べており、メモには次のように記載されていた。

セダンはランボに、ぬるいジャムは熱いジャムに、DAI のネズミはネズミ捕りにかかりました。さて、ジェレミーHの壊れたドックとハッキングされたTwitterアカウントは修復されるでしょうか?果たしてパーティーはまともなパーティーになるのか?革命はテレビで放映されるのでしょうか?余談ですが、デイビッド、秘伝のソースはぬるいソースですか、それとも熱いソースですか?

このメモにはさまざまな解釈や意味があるものの、特定の部分ではリップルコミュニティの出来事について言及している。同メモは、7月24日に偽のXRPプレゼントを販売するために詐欺師によってハッキングされた、最近侵害されたジェレミー・ホーガン弁護士のTwitterアカウントに注目を集めており、アカウントに関する質問は、ホーガンがアカウントを取り戻してからわずか数日後に出ている。

コミュニティメンバーはさまざまな解釈を検討中

今回分かったメモの謎めいた内容により、コミュニティメンバーはメモについてさまざまな解釈を検討している

XRPエスクロー取引を開始するアドレスを見てみると、そのアドレスの背後にいる人物が2019年以来このようなメッセージを残すことに関与していることがわかる。同様のメッセージは、2019年4月1日に10億XRPに関わるリップルのエスクロー取引でも発見されており、リップルのデビッド・シュワルツ(David Schwartz)CTO(最高技術責任者)がジョークとメンバーとのコミュニケーション能力で有名であることから、同CTOではないかとの憶測も流れている。

ただし、最も合理的な説明は、メッセージがリップル社外の誰かからのものの可能性があるということだ。これは、リップルコミュニティに属しているかどうかに関係なく、必要な条件が満たされれば誰でもEscrowCancelまたはEscrowFinishトランザクションを開始できるためだ。そのため、同メモはリップルコミュニティのメンバーが、コミュニティの注目を集めようとして始めたものであると考えるのが妥当である。ただし、これらは正式な説明がなされるまでは単なる推測にとどまっている。