ナイキがデジタルコミュニティハブおよびバーチャルクリエーションホーム.SWOOSH WEB3を発表

ナイキが2023年にSWOOSH WEB3を発表

スポーツブランドのナイキ(Nike, Inc.)は、すでにWeb3で成功しているブランドの1つであり、同社は独自のプラットフォームでバーチャルシューズやその他のアイテムを推進しようとしていることが明らかになった。

現在はベータ版だが、2023年には最初のデジタル・コレクションを発表する予定の.SWOOSHでは、ナイキのファンが同社と仮想アイテムを収集し、共同制作もできるようにする予定であるとのこと。同社によると、.SWOOSH は、アスリート、クリエイター、コレクター、消費者がスポーツの未来をデザインし所有するための、包括的で公平な場所になるとのこと。ナイキの会員は、バーチャルシューズやジャージなどのインタラクティブなデジタルオブジェクトであるバーチャルクリエーションについて学び、収集できるようになり、コミュニティメンバーはデジタルゲームや没入型体験で着用できるようになる予定とのことだ。

コミュニティメンバーは、物理的な製品へのアクセスや、アスリートやデザイナーとの親密な会話などのイベントにも参加できるようになるとのことで、Nike Virtual Studiosのジェネラルマネージャーであるロン・ファリス(Ron Faris)氏は次のように述べている。

私たちは、Web3に興味がある人たちがアクセスできるプラットフォームで、未来のマーケットプレイスを形成しています。この新しい空間で、.SWOOSHコミュニティとナイキは共に創造し、共有し、利益を得ることができるのです。


2023年にデジタルコレクション発表の予定

ナイキは、可能な限り多様で公平なコミュニティとともに、2022年、残りの期間を費やしてこのプラットフォームを成長させていく事を目的としている。

ナイキは多様性、公平性、インクルージョンの取り組み全体でサポートする地域コミュニティを優先すると考えており、米国が最初の市場となり、その後、ヨーロッパの一部の国に開放される予定だ。さらに、同社は2023年、.SWOOSHのコミュニティからインスピレーションを得た初のデジタルコレクションを発表する予定である。初のデジタル・コレクションが発表された直後、メンバーはコミュニティのチャレンジに参加し、ナイキとバーチャル製品を共同制作する機会を得られるとのこと。ナイキは、.SWOOSHを作ることによって、誰もがこの新しいデジタル世界の一部を集め、作り、所有できるように、Web3体験を民主化することによって、スポーツの定義を広げることを目的としている。

一方で、Dune Analyticsで公開されているデータによると、ナイキはNFTの収益として合計1億8,500万ドル(約258.5億円)を得ており、そのうち9,300万ドル(約130億円)は一次販売収入、9,200万ドル(約128.5億円)はロイヤリティーによるとのこと。この数字だけ見ると、他のメタバースに熱心なブランドは比較にならないほどであり、ドルチェ&ガッバーナは2,400万ドル(約33.5億円)のNFT収益を上げ、ティファニーは1,300万ドル(約18億円)を獲得している。しかし、同じデータセットから、Nikeが弱気市場とオプションロイヤリティー上昇の両影響を受けていることもわかっており、収益は、2022年4月にピークを迎える前の高水準から急落している。