マクドナルド中国が「ビッグマック」NFTをリリース

マクドナルド中国が「ビッグマック」NFTをリリース

米国で1940年に設立された大手ファーストフード店の中国支社であるマクドナルド中国(麦当劳中国)が、人気商品であるビッグマックを模した初のNFT「Big Mac Cube NFT(※以下、ビッグマックキューブと表記)」をリリースすると発表した。

NFT(非代替性トークン)コレクションのリリースは、マクドナルドが中国本土市場に参入してから31周年を迎える時期に合わせて行われ、プレスリリースによると、マクドナルド中国は上海に新しい本社ビルを正式に開設。それに合わせてビッグマックキューブがリリースされた。ビッグマックキューブは限定版のギフトとして従業員とフランチャイズ顧客向けに配布される予定だ。

今回発表されたビッグマックキューブは、「マクドナルドのブランドスピリットにインスパイアされた立体的でダイナミックなデジタルクリエイティブ作品」と、新本社の形状を、構造そのものから描き、デザインを表現したものとして形成されているという。同社の特徴的な色である赤、オレンジ、黄色を使用しており、マクドナルド中国のチャン・ジアイン(Zhang Jiaying)CEO(最高経営責任者)は次のようにコメントしている。

マクドナルドは、ファッションのトレンドと最先端のテクノロジーに常に注意を払ってきた若くてトレンディなブランドです。


5つの価値観に基づき設計されたNFT

プレスリリースによると、マクドナルド中国は、同社が指示する5つの会社の価値観に基づき、NFTを設計している。

5つの価値観とは、サービス、寛容、誠実さ、コミュニティ、家族に加え、愛、テクノロジー、トレンドの3つのキーワードも加えられたという。NFTのキーワードは、新しい本社の構造の形状と組み合わされた8つの3次元シーンを作成し、“大きなもの”を作成するように生成および設計されており、ジアインCEOは次のように語っている。

マクドナルド中国の新本社ビルは、マクドナルド中国の真新しい開発です。この特別な瞬間に、私たちはNFT形式を使用し、マクドナルドのイノベーション、デジタル化、トレンドアートを従業員や消費者と共有しています。


中国政府による規制と反するマクドナルド中国

ビッグマックキューブは、Confluuxパブリックブロックチェーン上に構築され、デジタルアセット作成エージェンシーのCocafeと提携して作成されており、「各作品は一意であり、分割できず、改ざんされない」ことを保証している。

マクドナルド中国の株式は、中国国営投資企業のCITICGroup(中国中信集団公司)が所有している。マクドナルド中国がNFTを市場へ導入する今回の動きは、すべての仮想通貨取引きを完全禁止した当局の動きおよび意図とは反している。最近では、この禁止により、NEXTMONEYの特集記事「Bitmainが株主総会でBTCマイニングプールのAntpoolの売却計画を明らかに」で報じたように、仮想通貨マイニング機器メーカーであるBitmainは、マイニングリグの中国への出荷停止を余儀なくされているだけに、今後の動向が注目される。

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2021.07.27

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