Bitmainが株主総会でBTCマイニングプールのAntpoolの売却計画を明らかに

BitmainがAntpoolの売却計画を明らかに

世界をリードするビットコインマイニングリグメーカーのBitmain(ビットメイン)が、半年ごとの株主総会で、世界をリードするビットコインマイニングプールのAntpool(アントプール)の売却進捗(しんちょく)状況を明らかにした。

マイニングチップメーカーは、第1四半期にマイニングプール事業を親会社から独立させることを株主の同意を得て、5月1日までにすべての訴訟手続きを完了しており、Bitmainは株主総会で次のように語った。

現在、私たちはまだいくつかのビジネスの分類を行っており、関連するアクションをできるだけ早く完了します。Antpoolは、新規株主の支持を得て、海外でマイニングプール等を独自に事業を行います。


中国の取り締まりが仮想通貨マイニング事業の進展を妨げる

AntpoolのマイニングオペレーションをBitmainから独立させるという決定は、中国国外でのマイニングプールサービスを拡大するために行われた。

同社の決定は、中国当局による最近のマイニング事業の取り締まり強化をタイムリーに感じさせるものである。Antpoolは、10銘柄の仮想通貨にサービスを提供する最大のマイニングプールオペレーターの1つで、現在、ビットコインのハッシュレートの最大の貢献者の1つである。Bitmainは、マイニングチップ製造の研究開発に引き続き注力し、新しい株主のサポートがAntpoolのビジネス拡大に役立つことを期待していると語った。

中国政府によるマイニング事業の取り締まり強化は、ビットコインマイニングビジネスに最悪の打撃を与えており、NEXTMONEYの特集記事「中国のマイニング取り締まり後、ビットコインのハッシュレートが一晩で17%低下」でも報じているように、5月から6月にマイニングハッシュレートが大幅に低下。現在ではすでに50%と半減にまで低下したため、マイニング機器の需要も低下している。Bitmainは、取り締まりのピーク時に、主力のBitcoinマイニングリグの価格を引き下げる必要があったが、Bitmainのメイン顧客のベースが中国外にあるため、マイニング事業の取り締まりがビジネスに悪影響を与えることはないと述べている。

中国のマイニング取り締まり後、ビットコインのハッシュレートが一晩で17%低下

2021.06.22