仮想通貨取引所ジェミニ、老舗金融機関ステート・ストリートと連携
著名起業家ウィンクルボス兄弟率いる仮想通貨取引所ジェミニが、1792年設立の老舗金融機関ステート・ストリートと連携し、新たなレポートサービスを立ち上げる。同サービスは、ジェミニカストディで保管している顧客の2種類の仮想通貨の報告経過をトラックしてトライアルする仕組み。
17日のプレスリリースの発表によると、ジェミニのカストディ部門であるジェミニ・カストディとステート・ストリートのバックオフィスレポート機能を組み合わせる新たなパイロットである。
ジェミニが提供する仮想通貨のカストディサービスで保管している顧客の仮想通貨の財務報告をトラックすることで、最終的にステート・ストリートが保有する既存資産のサービスと、仮想通貨の財務報告とを統合することを目的としているという。ステート・ストリートのデジタル商品のマネージングディレクターであるラルフ・アッカー氏は、今回の提携について次のように述べている。
「こういった種類のソリューションが、少ないながらも増加している。技術、運用、規制、法関連などで多くの対応が必要。」
ユーザーらは、ジェミニが処理する仮想通貨と、ステート・ストリートが提供する従来型のリポートを一元管理できるようになる。なお、リポートされる仮想通貨の名前は明らかにされていないが、2つの通貨を選んだ理由として、流動性の高さによって選ばれたとしている。
その後、最終的に顧客は自身が保有するセキュリティートークンや仮想通貨のリポートを受け取ることが可能になる予定だ。